ハイブリッドカーに“騒音発生装置”は必要ですか?

» 2010年02月22日 12時02分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 低速走行時のエンジン音が小さいハイブリッドカー。歩行者に注意を喚起しにくいことから、1月29日に国土交通省が車両接近通報装置の搭載義務化を発表したが、消費者はどのように受け止めているのだろうか。

 アイシェアの調査によると、「ハイブリッドカーへの車両接近通報装置の搭載が義務化されることを知っていますか?」と尋ねたところ、「知っている」は58.3%。「知っている」の比率は女性(53.1%)より男性(62.5%)の方が高く、年代が上になるほど高くなっている(20代55.8%、30代57.1%、40代61.3%)。

 「ハイブリッドカーなどの低騒音車に車両接近通報装置の搭載は必要だと思いますか?」と聞くと、「必要(とても必要+どちらかというと必要)」は77.1%。「必要」の比率は男性(69.1%)より女性(86.9%)の方が高く、年代が上になるほど高くなっている(20代74.3%、30代78.2%、40代78.5%)。

 「必要」派と「不必要」派それぞれに理由を尋ねると、「必要」派では「音が聞こえないのは危険」「安全対策として」との意見が大半。一方、「不要」派では「せっかく低騒音化したのに、わざわざ騒音を付加するのは矛盾」「人が近づいた時だけ警報音が鳴る仕組みにすればいい」という意見が多かった。

ハイブリッドカーなどの低騒音車に車両接近通報装置の搭載は必要だと思いますか? (出典:アイシェア)

 車両接近通報装置の搭載が必要だと思う人に「ハイブリッドカーに搭載する車両接近通報装置の音は、何が最もいいと思いますか?」と聞くと、トップは「擬似エンジン音」で73.7%。以下、「アラーム音」(18.6%)、「運転者の好きな音楽」(2.1%)が続いた。性別や年代に関わらず、「擬似エンジン音」の比率が圧倒的に高かった。

 インターネットによる調査で、対象は20代〜40代の男女503人(男性54.7%、女性45.3%)。調査期間は2月1日から4日。

ハイブリッドカーに搭載する車両接近通報装置の音は、何が最もいいと思いますか? (出典:アイシェア)

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