日付だけでなく、曜日も表示する機能を「デイデイト」というが、曜日をフルスペルで表示する世界初のデイデイト機能時計も、やはりロレックスが1956年に完成させている。3時位置の日付表示に加え、12時位置の扇状スペースに曜日が英語で、しかも「SUNDAY」のようにフルスペルで表示するのが特徴だ。
デイデイトはロレックスの最上級クラスとして位置付けられ、ケースとブレスレットに使われる素材は18金無垢(むく)かプラチナのみ。ズッシリとした重厚な重さもさることながら、その価格も別格(もちろん高い)。にもかかわらず、デビュー以来、デイデイトは世界中の時計愛好家やビジネスパーソンの憧れの時計として君臨しており、まさにキング・オブ・ロレックスだ。
金塊のような迫力あるフォルムからは、ある種のすごみすら伝わってくる、王者・デイデイト。お馴染みのロレックス王冠マークの上に設けられた扇状スペースに、フルスペルで曜日が表示される(写真はTUESDAY)。
ロレックスにはこのようにフルスペルで曜日を表示するタイプをはじめ、英語の略字表示、漢字と英語切替え、フル漢字表示まで曜日表示もバリエーションが豊富だ。その表示位置も時計によって異なる。また日本で目にするのは圧倒的に英語表記が多いが、海外ではフランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語までいろんな言語がそろっている。
次は1970年代のセイコー「ファイブアクタス」だ。リューズ操作で曜日表示を、英語または漢字に切替えることができる。またリューズを押す強さを少し弱めると(慣れるまで加減が難しい)、日付表示だけをクイックチェンジできる親切設計となっている。このあたりに日本製品の細やかなサービス精神が見てとれる。
1960年代のオリエント「ウィークリーオリエント」は時計自体のデザインも強烈なインパクトだが、フル漢字表示による曜日表示も迫力的に負けていない(写真は金曜日)。当然だが日本国内だけでしか発売されなかった時計だ。
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