<NYダウ>10309.24△40.43
<NASDAQ>2226.29△12.10
<為替:NY終値>91.23-91.29
前日の大幅高の反動安も懸念されましたが朝方発表された住宅着工件数や鉱工業生産指数が予想を上回るなど経済指標の好転が見られたことから、買い先行となりました。ただ、さすがに買戻し一巡感や利益確定売り、戻り売りも多く上値も限定的となりました。企業業績に回復が見られ、経済指標が改善しているとなると金融緩和の「出口戦略」が取り沙汰されるのではないかとの見方もあり、利益確定売りを急ぐ動きもあったものと思います。
経済指標の好転に反応はしたものの「出口戦略」が気になることで上値も限定的となりました。株式市場には影響はほとんどありませんでしたが、FOMC(公開市場委員会)議事録が発表されると「出口戦略」が取り沙汰されたこともあり、債券が売られ(金利が上昇)、株式市場の上値を押さえる、戻り売りを急がせる要因となったものと思われます。当面「金融相場」から「業績相場」にしっかりと移行するまでは、「出口戦略」が取り沙汰される、経済指標の好転、改善などが見られる度に右往左往することになりそうです。
個別には原油価格も引き続き堅調でしたが利益確定売りに押されてシェブロンやエクソン・モービルが軟調となるなどまちまちとなりました。銀行株もバンク・オブ・アメリカは引き続き金融規制懸念が一服となっていることや欧州金融不安が薄らいだことから大幅高となりましたが、JPモルガン・チェースは軟調となり、インテルは利益確定売りに押されて軟調ですがHP(ヒューレット・パッカード)やマイクロ・ソフトは堅調となるなど方向感、物色対象をつかみ難い相場でした。
昨日の日本市場は米国株高などを受けて大幅高となりました。ただ、売買高や売買代金は比較的低調で疑心暗鬼の中ですが業績回復を織り込む格好で、売られすぎの修正となったものと思われます。先行きに対する楽観的な見方からの積極的な買いと言うよりは買い戻しが主体となっており、物色対象も絞りきれない感じでした。
引き続き米国市場は堅調となり、対米ドルでは円安が進んだことから堅調な展開が期待されます。ただ、こうした米国の流れを先取りしていたような面もあり、目先筋の利益確定売りなどもあって上値の重い展開となりそうです。業績回復が鮮明になりながらも慎重な見方となっていたハイテク銘柄などの輸出関連銘柄などはまだ戻りを試す動きが続きそうですし、ドルが強含みとなっているにもかかわらず原油や金などが堅調なことから商社株や非鉄株なども引き続き買い戻しを急ぐ動きが見られるのかもしれません。指数の底入れ感が出れば単純に出遅れている銘柄を物色、水準訂正となることもありそうです。
節目と見られる日経平均の10200円台半ばを抜けましたが、本日もしっかりと10300円を越えて引けるようであれば10500〜600円の次の節目を目指すことになるものと思います。上値の節目を窺う展開になると買戻し一巡感も出て来るものと思われますが、逆に安くなるようなことがあれば、買戻しが入り底堅さも見られるものと思います。本日も10200円台半ばをしっかりと保つようであれば、今度はまた昨年8月のもみ合いとおなじような水準での動きとなる可能性も出てきました。
◇白川日銀総裁会見
◇1月の粗鋼生産速報(日本鉄鋼連盟)
◇1月の全国百貨店売上高(日本百貨店協会)
◇欧州中銀(ECB)定例理事会(フランクフルト)
◇1月の米卸売物価指数
◇決算・11−1月期:米デル、ウォルマート・ストアーズ
◇決算・10−12月期:独ダイムラー
◇決算・7−12月期:豪カンタス航空
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