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» 2010年02月18日 08時00分 UPDATE

中澤代表に“働く”について聞いてきた:上司が“無能”で困っています……どうすればいいでしょうか

「上司があまり働いてくれない」――といった不満を抱えている人も多いのではないだろうか。こうした悩みに対し、ウォルト・ディズニー・ジャパンの商品ライセンス部門「ディズニー・コンシューマ・プロダクツ」で日本代表を務める中澤一雄氏が答えたくれた。

[土肥義則,Business Media 誠]

 「オレの上司は1日中何もせずに席に座っているだけ。ちょっとは仕事を手伝ってくれよ」――といった不満を抱えている人も多いのではないだろうか。こんな嘆きに対し、ウォルト・ディズニー・ジャパンの商品ライセンス部門「ディズニー・コンシューマ・プロダクツ」で日本代表を務める中澤一雄氏が答えたくれた。

男性Sさん(32歳)、通信系企業勤務

 私は、通信系の企業で働く、32歳の男性です。 自分の上司に困っています。直属の上司が、何もしない人なのです。朝は早くから来て、夜も早く帰るのですが、何をするでもなく、ただ席にいます。 上司がやることになった仕事は、全員で手分けして部下の私たちがやることになります。本当に何もしません。私たちが困って相談しても、「君たちはどうしたらいいと思う?」とオウム返しで繰り返すだけ。

 私の部署はかなり忙しくて、上司以外は全員死にものぐるいで働いてノルマをこなしています。何もしていない上司が、私たちより給料が高いのかと思うと、正直納得がいきません。ほかの部署の同僚に相談しても、「邪魔する上司よりはマシだよ」と言われるだけ。でも、電話すらとってくれない上司が本当に許せないのです。私だけでなく、チームは皆そう思っています。 こういう上司には、一体どうしたらいいのでしょう。対処の仕方を教えてください。


上司をうまく使うことも大切

yd_nakazawa.jpg 中澤一雄日本代表

 「上司が何もしてくれない」と嘆くばかりではなく、上司をマネジメントするつもりで、どのようにすれば自分たちの仕事に役立ってもらうかという視点で考えるべきではないでしょうか。よく「部下の活用法」という本は書店に並んでいますが、「上司の活用法」といった類の本はあまり見かけません。しかし「上司に納得がいかない」と言ってばかりいるのではなく、自らアクションを起こし、上司をうまく使うことも大切だと思います。

 ただ「アクション」と聞いて、「そんなことは自分にはできない」という人もいるかもしれません。大げさに考えるのではなく、まずは上司とコミュニケーションをとることから始めてみてはいかがでしょうか。そのときいきなり仕事の話を始めても、逆効果になるときもあります。なので最初は、仕事以外の話から始めるといいでしょう。上司と自分の共通点を見つけ、その話題で盛り上がるというのはいかがでしょうか。

 また直属の上司だけでなく、その1つまたは2つ上の上司とも普段からコミュニケーションをとっておくことも大切です。もし「直属の上司と話し合うのは嫌」ということであれば、1つまたは2つ上の上司に相談してみてはいかがでしょうか。

 それでも「上司とコミュニケーションをとるのはちょっと……」という人は、じっと我慢するのも1つの方法です。多くの会社は3年ほどで人事異動があるので、「2〜3年辛抱すれば、違う上司と仕事ができる」と考え、いまの仕事に集中するのはいかがでしょうか。

 ちなみに私の場合、自分の部屋の扉はできるだけオープンにしています。そうすると直属の部下だけではなく、その下の部下が相談に来ることもあります。また直接話すのが苦手という人のために、メールでの相談も受け付けています。組織の中にいると上に行けば行くほど、自分にとって不都合な情報は入りにくくなるもの。しかし正しい判断をするためには、正しい情報は不可欠。そこで私は、できるだけ多くの情報を把握できるように努めています。

プロフィール:中澤一雄(なかざわ・かずお)

1973年同志社大学工学部卒業後、日本マクドナルドに入社。1999年、ディズニーストア・ジャパンにストア・オペレーションのディレクターとして入社。87店舗のストア・オペレーション、店舗開発などに携わり、3年間で事業規模を2倍にした。2002年、日本ケンタッキー・フライド・チキンに入社。取締役執行役員常務として1150店舗を運営、1000人のマネジメントの総責任者を務めた。2008年4月、ウォルト・ディズニー・ジャパンに入社。同年10月、ディズニー・コンシューマ・プロダクツの日本代表に就任。現在に至る。


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