世界でいちばん気持ちいい? タイ古式マッサージを体験する(2/5 ページ)

» 2010年02月18日 14時45分 公開
[誠Style取材班,Business Media 誠]

まずは足から施術

 今回お邪魔したのは、銀座一丁目にあるタイ古式マッサージ店「バンコク」。2009年にオープンしたばかりの新しい店だが、ツボをしっかり揉んでくれるのでリピーター率が高いという評判を聞いたためだ。

 エレベーターでビルの3階へ上がり、ドアを開けて中に入ると、迎えてくれたのはオーナーのウィパーさん。「初めてなんです。痛くしないでください……」と言うと、簡単にタイ古式マッサージについて説明してくれた。

 いわく、タイ語で「セン」(日本語の「ツボ」だろう)と呼ばれるエネルギーラインを、マッサージとストレッチングで刺激して、血液とリンパ液の流れをスムーズにさせるのがタイ古式マッサージの特徴だという。エネルギーラインの中でも特に重要な10本のセンを中心に施術するが、そのうち6本は足裏から足の付け根にかけての部分に集中している。そのため通常、タイ古式マッサージは足から施術をスタートする。肩が凝っているから肩だけ、腰痛だから腰だけをマッサージするのではなく、体の局所的な痛みを、全身の流れを良くすることでやわらげるというのが、どうやらタイ古式マッサージの考え方らしい。

マッサージの前には、着替えて足を洗ってもらう

 体の中で血液とリンパ液が活発化することにより、隅々まで酸素と栄養分が行き届く。するとあちこちにたまった毒素や老廃物がはがれ落ち、次にリンパ節で濾過(ろか)され、最終的には体外に出る。なので、マッサージ後はたっぷり水分を摂り、おしっこといっしょに毒素をどんどん出すべし――ということだった。

 タイ古式マッサージは、60分/90分/120分の3種類※。今回は「タイ古式マッサージ60分」コースを選んだ。用意されたパジャマに着替えると、スタッフがお湯の入った洗面器を持ってきて、せっけんで足を洗ってくれるのだが、これが絶妙な気持ちよさ。尋ねると、足をきれいにすると同時に、足裏にあるツボを温める効果を兼ねているとのこと。人に足を洗ってもらうのが、こんなにも気持ちいいとは……。

※このほか、顔・頭・足ツボマッサージをミックスしたコースもある。

 カーテンで仕切られた中に横たわると、いよいよタイ古式マッサージが始まった。

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