「プレジデンツデー」で休場、中国金融引き締めの影響は限定的?清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年02月16日 08時58分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<為替:7:00>90-90.06

「プレジデンツデー」で休場、中国金融引き締めの影響は限定的?

 「プレジデンツデー」で休場となりました。先週末の市場でも中国の金融引き締めを織り込んだのかどうかまだ疑心暗鬼ではないかと思いますが、預金準備率の引き上げはあったものの利上げまでは踏み込んでおらず、先週末の相場で織り込まれたものと思われます。米国市場でも中国市場でも「業績相場」に移行するのかどうかが注目されます。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は海外市場が休場になることなどから手掛かり難の中、買い先行で始まったものの買いが続かず、じり安となりました。GDP(国内総生産)が予想を上回るなど景気は回復傾向にあり、足元の業績が回復していてもなかなか素直に織り込めない状況にあるようです。海外での金融不安など懸念材料も多く、最後まで買い切れないということなのでしょう。

 米国市場は休場となり、方向感のない展開が続きそうです。ただ、為替も比較的落ち着きを示しており、底堅さが確認されると買戻しなども見られるのではないかと思います。中国など新興国などの金融引き締めの影響がどこで、どういう形で出てくるのか不安が根強く、最後まで買い切れないということなのでしょう。「業績相場」への移行はもう少し後になるのでしょうが、逆に景気の底割れ懸念も薄れていることから底堅さは見られるものと思います。日銀金融政策決定会合を受けて持高調整の売りなどが出れば下押してしまいそうですが、目先的な需給の悪化が見られなければ底堅さは確認できるでしょう。

 日経平均は10000円を意識したところからは売り切れない展開となりました。節目とすればもう少し下の水準である9900円水準を保てればまだこの戻りを試す相場が続いていると見てもいいのでしょう。目先的な上値の目処と考えられる10100円台半ばから200円台半ばを抜けてくるのかどうかが注目されますが抜けないとの認識が強まるといったん売り直されて下値を確かめる動きとなりそうです。本日は下値も9900円水準では下げ止まると思いますし、10000円台で底堅さが見られると10100円台半ばを目指すことになるものと思います。

本日の注目点

◇EU財務相理事会(ブリュッセル)

◇決算・10−12月期:米メルク

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