心の病気になる30代が多いのはなぜ?ちきりんの“社会派”で行こう!(1/3 ページ)

» 2010年02月15日 08時00分 公開
[ちきりん,Business Media 誠]

「ちきりんの“社会派”で行こう!」とは?

はてなダイアリーの片隅でさまざまな話題をちょっと違った視点から扱う匿名ブロガー“ちきりん”さん。政治や経済から、社会、芸能まで鋭い分析眼で読み解く“ちきりんワールド”をご堪能ください。

※本記事は、「Chikirinの日記」において、2006年10月12日〜14日に掲載されたエントリーを再構成したコラムです。


 人が毎日やっていることは、次の3種類に分けることができます。

(1)やらなくてはならないこと

(2)やりたいこと

(3)ヒマだからやっていること

 この3つが(睡眠時間を除く)生活時間に占める割合を考えると、それぞれの人の生活スタイルが浮かび上がります。

 例えば、赤ちゃんの毎日は100%「やりたいこと」だけで占められていますが、学校に行き始めると、やらなくてはならないことが増えてきます。中学受験をするなら、「やらなくてはならないことが生活に占める割合=90%」なんていう小学生もいるかもしれません。

 一般的には大学生(特に文系)になると、一気に「やりたいこと」に使える時間が増えます。ちきりんも大学時代は、ほぼすべて「やりたいこと」だけで過ごしていました。こんな感じです。

(1)やらなくてはならないこと(ゼミなど最低限の授業への出席)=10%

(2)やりたいこと(旅行、バイト、飲み会、人付き合いなど)=90%

 一方、生活費を自分で稼いでいたり、資格取得のために「やりたいこと」に使える時間は最低限しかないという大学生もいます。

 働き始めてからもスタイルによって割合はかなり違います。お気楽サラリーマンだと↓でしょうが……

(1)やらなくてはならないこと(仕事)=50%

(2)やりたいこと(飲み会、買い物、趣味、旅行、恋愛)=50%

 仕事人間だと、仕事は「やりたいこと」という分類に入り、↓となります。

(1)やらなくては、ならないこと(家事・家族サービス)=10%

(2)やりたいこと(仕事)=90%

 専業主婦に憧れていたものの、実際になってみると↓みたいな人もいるかもしれません。

(1)やらなくてはならないこと(家事)=30%

(2)やりたいこと(趣味)=30%

(3)ヒマだからやっていること(むりやり作った趣味や近所付き合い)=40%

 でも、子どもができると↓となり、(1)が100%になると育児ノイローゼになったり……。

(1)やらなくてはならないこと(家事、育児)=80%

(2)やりたいこと(たまに友達と会ったり……)=20%

 ニート的な人だとこういう感じかな。うらやましいです。

(1)やらなくてはならないこと=なし

(2)やりたいこと(趣味その他)=100%

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