なぜトヨタだけ? 同じハイブリッドでもホンダは大丈夫なワケ (1/2)
ハイブリッド車といえば、トヨタの「プリウス」とホンダの「インサイト」を挙げる人も多いはず。しかしプリウスはブレーキの不具合が見つかったが、なぜインサイトには起きていないのだろうか。
今はやりのハイブリッド車(HV)といえば、トヨタの「プリウス」とホンダの「インサイト」が両巨頭。どちらもブレーキを2系統持つことでは共通しているが、不具合が起きているのはプリウスだけ。そこには深〜いワケがあった。
プリウスやインサイトには、一般のガソリン車と同じ「油圧ブレーキ」と、HVに特有の「回生ブレーキ」が備わっている。
後者は、HVが搭載しているモーターの抵抗でタイヤの回転を弱め減速する仕組み。減速と同時にモーターの回転で発電して電力をバッテリーに蓄え、その電力をモーター走行の際に使う。
両車種とも2系統のブレーキを持つ点は同じなのだが、動作の仕方が若干異なる。この「動作の違い」がプリウスの不具合につながっている。
プリウスはブレーキを踏むと、そのときの走行状態によって、2系統のどちらか一方か、もしくは両方を作動させる。その判断はプログラムが行っている。
プリウスのブレーキが瞬間的に利かなくなるトラブルは、滑りやすい路面やでこぼこ道を回生ブレーキだけで減速中に、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動すると発生する。
ABSの作動には回生から油圧への切り替えが必要。プリウスの従来のプログラムでは、この切り替えに一定の時間がかかるため、その間、ブレーキが利かなくなったように感じるわけだ。これが今回のブレーキ不具合の“正体”だ。




ブレーキシステムの複雑さがアダになったトヨタの新型プリウス