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» 2010年02月05日 08時00分 UPDATE

中澤代表に“働く”について聞いてきた:年収300万円弱、転職するべきか迷っています

「給料が安いので転職しようか」と考えたことがある人も多いだろう。そんな悩みに、ウォルト・ディズニー・ジャパンの商品ライセンス部門「ディズニー・コンシューマ・プロダクツ」で日本代表を務める中澤一雄氏はどのように答えたのか。

[土肥義則,Business Media 誠]

 「給料が安いので転職しようか」と考えたことがある人も多いのではないだろうか。家族3人で暮らすNさん(40歳)もその1人。転職すべきかどうか迷っているNさんに、ウォルト・ディズニー・ジャパンの商品ライセンス部門「ディズニー・コンシューマ・プロダクツ」で日本代表を務める中澤一雄氏はどのように答えたのだろうか。

男性Nさん(40歳)、パン工場勤務

 パンを製造する工場で働いている、40歳の男性です。現在、妻と子ども2人と暮らしています。子どもはまだ小さいため、妻は専業主婦です。なので自分1人の稼ぎで家族を養っていかなければなりません。ただ給料が安くて、本当に困っています。手取りで約20万円、年収で300万円を切ります。生活をかなり切り詰めているのですが、働けど働けど生活は苦しくなるばかりです。まさにワーキングプアといった感じです。

 妻とお金の話をするのが本当に辛く、子どもと遊園地すら行くことができません。このままでは貧乏が原因で、家庭が崩壊しそうで不安です。いまの会社で働いている50代の方々の給与を聞いている限り、これからの自分の給与も期待できません。仕事に不満はないのですが、年齢のことを考えると、そろそろ転職も難しいはずです。また転職し給与が上がっても、次の会社でうまくいくとは限りません。もちろん転職してみないと分かりませんが、転職することの不安もあるのです。いまの会社で働くべきか。転職するべきか。それとも違う方法があるのか。教えてください。


転職するのにもスキルが必要

yd_nakazawa.jpg 中澤一雄日本代表

 転職に不安があるということですが、まず転職するにはスキルが必要になります。Nさんはどんなスキルをお持ちでしょうか。40歳になれば、どこに行ってもある程度通用するスキルを身につけていている年齢。パンを作るというスキルがあれば、それをうまく活用してみてはいかがでしょうか。例えば自分でパン屋を始めるのもいいかもしれません。なのですぐに転職を考えるよりも「自分のウリは何か」という点を見直してみるべきでしょう。

 中には「40代になったので、いまさら何をやっても遅い」という人もいます。しかし、本当にそうでしょうか。50代になると少し大変かもしれませんが、40代であればまだまだ可能性はあります。あるヘッドハンターはこのように言っていました。「もし転職するのであれば、1回目の転職は40代までにした方がいい。なぜなら50代になれば柔軟性がなくなるので、転職で成功するのは難しい」と。1度も転職をしたことがない50代の人だと、これまでの会社のカルチャーが身についているので、なかなか新しい会社で馴染むことが難しいかもしれません。なので転職を考えているのであれば、40代のうちに新しい会社で自分を試してみてはいかがでしょうか。

 私たちは「Disney difference」を常に考え、さまざまなサービスや商品を生み出してきました。ディズニーだからこそ、そしてディズニーだけしかできないこと、それが私たちのディズニーの価値です。

 これは「人」にも当てはまるのではないでしょうか。Nさんも自分の価値をもう一度整理し、必要であればスキルを磨いた上で、転職を考えてみてはいかがでえしょうか。

プロフィール:中澤一雄(なかざわ・かずお)

1950年奈良県生まれ。同志社大学工学部卒業後、日本マクドナルドに入社。1999年、ディズニーストア・ジャパンにストア・オペレーションのディレクターとして入社。87店舗のストア・オペレーション、店舗開発などに携わり、3年間で事業規模を2倍にした。2002年、日本ケンタッキー・フライド・チキンに入社。取締役執行役員常務として1150店舗を運営、1000人のマネジメントの総責任者を務めた。2008年4月、ウォルト・ディズニー・ジャパンに入社。同年10月、ディズニー・コンシューマ・プロダクツの日本代表に就任。現在に至る。


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