あなたの成長を妨げていること――若手社員と上司の意識に違い

» 2010年02月02日 16時33分 公開
[Business Media 誠]

 あなたは1年前と比べ、どのような点が成長しましたか? 入社1〜3年目の社員に聞いたところ「業務に関する知識や技術」(71.8%)と回答している人が最も多いことが、JTBモチベーションズの調査で分かった。次いで「職場における協調性」(35.3%)、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」「与えられた仕事や目標をやりぬく力」(いずれも26.2%)と続いた。

 上司に若手社員の成長した点を聞いたところ「業務に関する知識や技術」(56.6%)、「期待されている役割を理解し、それを果たす力」(39.2%)、「職場における協調性」「与えられた仕事や目標をやりぬく力」(いずれも33.0%)という結果に。

 一方、期待したほど成長していない点を聞いたところ、若手社員の自己評価、上司から見た評価ともに「新しいアイデアや工夫を生み出す力」(若手社員42.7%、上司36.6%)と、「創意工夫に関する力に両者とも不足感を感じているようだ」(JTBモチベーションズ)。若手社員の自己評価は「仕事のおもしろさを感じる力」(36.2%)、「仕事に対するモチベーション(やる気)」(28.2%)が上位に。しかし上司からの評価を見ると「仕事のおもしろさを感じる力」(21.0%)、「仕事に対するモチベーション(やる気)」(10.0%)は10%〜20%ほどと、両者の意識に違いがあるようだ。

(出典:JTBモチベーションズ)

成長を妨げていること

 あなたの成長を妨げていることは何ですか? この質問に対し、最も多かったのは「上司に相談しにくいこと」「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」(いずれも33.0%)だった。次いで「職場に相談できる人がいないこと」(30.4%)、「適切な目標や業務が与えられていないこと」(28.5%)と続いた。

(クリックして拡大、出典:JTBモチベーションズ)

 上司からの評価では「自身に『成長しよう』という意識が薄いこと」(38.5%)がトップ。以下「適切な目標や業務が与えられていないこと」(26.9%)、「職場に、従業員を成長させようという風土がないこと」(24.9%)だった。「若手社員は自身の意識の薄さを認めつつも、上司を含めた相談できる人の存在を求めている。一方の上司は業務の与え方や職場の風土が成長の妨げである、と分析している様子がうかがえた」(JTBモチベーションズ)

(クリックして拡大、出典:JTBモチベーションズ)

 インターネットによる調査で、入社1〜3年目の社員309人と部下を持つ上司309人が回答した。調査期間は1月15日から1月17日まで。

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