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» 2010年01月28日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:経済指標は芳しくないが超低金利継続が確認され値頃感からの買いも入って堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10236.16△41.87

<NASDAQ>2221.41△17.68

<為替:NY終値>89.98-90.04

経済指標は芳しくないが超低金利継続が確認され値頃感からの買いも入って堅調

 朝方発表された新築一戸建て住宅販売件数が予想に反して減少したことから、株式市場も景気回復の遅れを懸念して売り先行となりました。金融規制や中国の金融引き締め、欧州での金融不安など何一つも解決したわけでもないのですが節目と見られる水準まで大きく売られたあと底堅さも見られていただけに売り急ぐ動きはなく押し目買いで底堅い展開となりました。FOMC(公開市場委員会)で現状の政策が追認されると、超低金利が継続されることを好感して買われ、買い戻しを急ぐ動きもあって堅調となりました。

 FOMCで現状維持が追認されて堅調となりましたが、全員一致の決定でなかったことから瞬間的に売られる場面もありました。景気回復を織り込む過程で個別企業の業績回復が鮮明になっており、「金融緩和の出口戦略」が金融規制などと絡んでくることを懸念する向きもあったようです。引き続き業績回復を織り込むことになるのでしょうが、まだまだ問題山積と言うことで戻りも限定的、経済指標の好転が相次ぐようになるまでは高値を目指すというよりは底値を固める、あるいは下値を探るような動きとなるのかもしれません。

 個別には四半期決算で売上高が予想に届かなかったことや慎重な業績見通しが嫌気されてキャタピラーが売られ大幅安、指数を押し下げていました。前日の引け後に予想を上回る決算を発表したヤフーは買い先行で始まったものの結局は小幅安となりました。金融規制に対する懸念が薄れたわけでもないのですが、大きく売られた反動からJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど金融株が堅調となりましたが原油や金など商品市況が軟調となったことで、アルコアなどの素材株、ニューモント・マイニングなどの金鉱株、エクソン・モービルなどの石油株は軒並み軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株も落ち着いて来たのですが、円高が進んだことから輸出株などを中心に軟調となりました。一昨日の大幅下落の反動から堅調となる場面もあったのですが、円高に加えて引き続き中国の金融引き締めや米国の金融規制の問題、欧州での金融不安も根強く、買い切れないということのようです。加えて、日本国債も格付け見通しの引き下げが伝えられたことで、予期せぬ「金融緩和の出口戦略」となって上値を抑え、見切り売りを急がせることになったものと思います。ディフェンシブ銘柄など出遅れ感が強い銘柄は底堅く堅調であり、積極的に買い上がる動きはないものの底堅さも見られました。

 米国市場が堅調となったことや為替も落ち着いてきたことから日本市場も本日は反発となって来そうです。決算発表が本格化する中で、好業績が期待される輸出関連銘柄の反発なども期待されますが、昨年の10月の決算発表時のように、業績回復のトレンドが続くのかどうか疑心暗鬼であり、反発の度合いも限られるのではないかと思います。中国の金融引き締め、欧州の金融不安、そして米国の金融規制などの問題が片付いたわけでもなく、戻り売りも多いと思われます。出遅れ感が強いディフェンシブ銘柄などが物色されるものと思います。

 日経平均は節目と見られる10200円台半ばで下げ止まった格好となりました。為替も落ち着いたことから戻りを試す場面もあるのでしょうが引き続き昨年8月のもみ合い水準と同じような水準でもみ合うものと思います。つまり、10100円台半ばから200円台半ばの水準が下値で、10500円〜600円水準が上値といった範囲での動きと見ておいていいのではないかと思います。とりあえずは10100円台半ばか200円台半ばの水準での底堅さを確認することになるのでしょう。

本日の注目点

◇12月の商業販売統計速報(経産省)

◇12月の米耐久財受注

◇決算・12月期:ジュピターテレコム(4817)

◇決算・4−12月期:日清製粉G本社(2002)、日清食品HD(2897)、積水化学工業(4204)、野村総合研究所(4307)、田辺三菱製薬(4508)、コニカミノルタHD(4902)、資生堂(4911)、新日本製鉄(5401)、コマツ(6301)、日本電産(6594)、エルピーダメモリ(6665)、NEC(6701)、アドバンテスト(6857)、京セラ(6971)、パナソニック電工(6991)、任天堂(7974)

◇決算・10−12月期:米AT&T、P&G、マイクロソフト、韓国・現代自動車

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