コラム
» 2010年01月26日 13時14分 UPDATE

松田雅央の時事日想:不思議の国ニッポンが、好かれる理由 (1/3)

ドイツ人は日本に対し、どのようなイメージを抱いているのだろうか。伝統文化を重んじる一方で、先端技術を誇るハイテクの国。また最近ではサブカルチャーの発信地としても注目を集めているようだ。

[松田雅央,Business Media 誠]

著者プロフィール:松田雅央(まつだまさひろ)

ドイツ・カールスルーエ市在住ジャーナリスト。東京都立大学工学研究科大学院修了後、1995年渡独。ドイツ及び欧州の環境活動やまちづくりをテーマに、執筆、講演、研究調査、視察コーディネートを行う。記事連載「EUレポート(日本経済研究所/月報)」、「環境・エネルギー先端レポート(ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社/月次ニュースレター)」、著書に「環境先進国ドイツの今」、「ドイツ・人が主役のまちづくり」など。ドイツ・ジャーナリスト協会(DJV)会員。公式サイト:「ドイツ環境情報のページ


 ドイツ人が持つ日本のイメージをひとことで書くならば「不思議の国」――。伝統を重んじ、武道や華道といった哲学に通じる文化を大切にする一方、先端技術を誇るハイテクの国であり、最近はサブカルチャーの発信地としても注目を集めている。日本に限らずどの国も多様な表情を持つものだが、ドイツ人が先進国と呼ばれる国々を思い描くとき日本の多面性は際立って映るらしい。

 海外に住むと何かにつけて自国のことを説明する機会を持つ。また周囲の人は身近な日本人を通して日本を想像するから、海外在住者はちょっとした“民間親善大使”の役も務めることになる。どのようにして日本を紹介すればいいのか苦労は尽きないが、ちょうど1週間ほど前にテレビチャンネル「3sat(ドライザット)」が日本ウィークと題して20本ほどの日本関連番組を放送していた。ドキュメンタリーや座談会、映画などの番組を通して、ドイツにおいて日本がどのようにとらえられているかをレポートする。

日本ウィーク

 番組のタイトルと見出しは以下の通り。これだけの数を集めるとドイツ人が日本に寄せる関心の方向性が見えてくる。

1月18日(月曜日)

  • 「世界の宝――日本の文化遺産」厳島/京都/広島(ドキュメント、再放送)
  • 「日本――髪が支える奇跡の経済成長」少子高齢化に直面する日本。しかしシルバー世代は経済成長のチャンスでもある……(ドキュメント)
  • 「ハイテク:大量輸送」東京の鉄道システム(ドキュメント、再放送)
  • 「坂本龍一――万能のミュージシャン」(座談会)

1月19日(火曜日)

  • 「侍の刀」(ドキュメント、再放送)
  • 「日本――マラソン修行僧・京都」天台宗・千日回峰行(ドキュメント、再放送)
  • 「殯(もがり)の森」2007年カンヌ国際映画祭、審査員特別グランプリ受賞作品(映画)

1月20日(水曜日)

  • 「クリル諸島(千島列島)の男たち」ロシアと日本の漁師(ドキュメント、再放送)
  • 「会社のための死」日本の労働ストレス(ルポルタージュ、再放送)
  • 「日本の余暇の過ごし方」(ルポルタージュ、再放送)
  • 「リング(オリジナル)」(映画、1988年)

1月21日(木曜日)

  • 「芸者とゲームボーイ」(ドキュメント、再放送)
  • 「日本・落陽の国?」(座談会)
  • 「「隠し剣」(映画、2004年)

1月22日(金曜日)

  • 「神風特攻隊――死の命令」(ドキュメント、再放送)
  • 「日本――経済マガジン」(座談会)
  • 「地獄の囚人」太平洋戦争 泰緬鉄道(たいめんてつどう、映画)

1月23日(土曜日)

ファイヤー・レディー 女性花火師(ルポルタージュ、再放送)

1月24日(日曜日)

  • 「シュトゥットガルトシンフォニーオーケストラ」2008年東京公演
  • 「常に前進 バイオリニスト みどり」(ドキュメント、再放送)
  • 「ハーモニーの宿――京都俵屋旅館」(ドキュメント、再放送)
  • 「日本の荒くれ牝馬」女子プロレス・トレーニング
  • 「村上隆」(ルポルタージュ、再放送)
  • 「極東の美食マニア」(ドキュメント、再放送)
  • 「地獄谷の温泉猿」(ドキュメント、再放送)

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