コラム
» 2010年01月22日 08時00分 UPDATE

吉田典史の時事日想:会社や上司は守ってくれない……職場で生き残る方法 (1/3)

リストラや給与カットなど、“働く”ことに不安を抱いている人も多いのでは。いまや「20〜30代でもリストラの対象」といった企業もあるようだが、会社で生き残るためにはどのようにすればいいのだろうか。経営コンサルタントの下田令雄成氏に話を聞いた。

[吉田典史,Business Media 誠]

著者プロフィール:吉田典史(よしだ・のりふみ)

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2005年よりフリー。主に、経営、経済分野で取材・執筆・編集を続ける。雑誌では『人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング社)や『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)、インターネットではNBオンライン(日経BP社)やダイヤモンドオンライン(ダイヤモンド社)で執筆中。このほか日本マンパワーや専門学校で文章指導の講師を務める。

著書に『非正社員から正社員になる!』(光文社)、『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)、『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)など。ブログ「吉田典史の編集部」


 今回はコンサルタントであり、株式会社シャイニング代表取締役の下田令雄成(しもだ・れおな)氏に20〜30代の会社員が厳しい時代を生きていくうえで、身に付けておきたい力についてうかがった。シャイニングはIQ(Intelligence Quotient:ビジネス知識・スキル)、EQ(Emotional Intelligence Quotient:人当たりの良さ)、SQ(Social Intelligence Quotioent:社会性)という観点をフレームワークに用いながら、若い世代がコミュニティーで生きていく力を高めていく研修プログラムをデザインしている。

 同社は、昨年から中小企業経営者や管理職を対象としたリーダーシップセミナーを開催。「経営者の考え方が理解できない」と悩む若い中間管理職の参加も目立っているという。ディスカッションを中心としたプログラムのため、利害関係のない他社の経営者と話ができる点も魅力になっているようだ。

 私が下田氏に尋ねたポイントは、(1)20〜30代のビジネスパーソンが、職場で生き残るために必要な力とは? (2)そのためには、具体的にどのようなことをすればいいのか?――の2点。前回の深田氏と同じテーマなので、双方の回答を読み比べていただければ幸いだ(関連記事)

会社や上司は守ってくれない

 下田氏は、会社員のころの経験やそのときに見聞きしたことなどをベースに回答すると前置きした。そして、まず述べたのは「社員の信念と会社の論理にはギャップがあること」だった。このような溝があることを理解することなく、自らの考えを押し通すと、上司や周囲から煙たがられることがあるかもしれないと説く。

 「何が正しいかは上司が決めるものと考え、激しい議論にはならないようにしたいですね。部下からすると、上司を打ち負かしても意味がないでしょう。怒りを買うだけです。むしろ、上司が苦手とする仕事でさりげなくサポートしていくほうがいいと思います」

 耳の痛い話だ。私は38歳まで会社員をしていたが、自分の考えと会社の論理の隔たりには悲しくなるほどの壁があった。賢い会社員はそれを冷静に見据え、したたかに乗り越えていくのだろう。下田氏は、賢く生きていくために「上司のようなキーマンが何を求めているかを理解し、自分にとって不利にならないように動くこと」を勧める。

 「指示の真意がどこにあるのかを考えることは大切です。例えば、自分が苦手な仕事をするように指示されたとき、それが育成なのかそれとも部署から排除しようとしているかを見極めることが必要でしょう。しかし、そのような仕事を引き受けなければいけないこともあります。日ごろから助け合える人を見つけ、仲良くなっておくといいでしょうね。いざというときに、そのような人が支えになるかもしれません」

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