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» 2010年01月13日 09時51分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:商品市況の下落や芳しくない決算発表を受けて軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10627.26▼36.73

<NASDAQ>2282.31▼30.10

<為替:NY終値>90.98-91.04

商品市況の下落や芳しくない決算発表を受けて軟調

 決算発表が始まり、その動向が注目されましたが、芳しくない決算を発表するものが多く失望感がでたことに加え、中国での金融引き締めを受けて商品市況が軟調となったことから、利益確定売りや見切り売りが嵩む場面もありました。ただ、そうした目先的な売りが一巡した後は値ごろ感からの買戻しや押し目買いも入り底堅い展開となりました。業績回復期待が強いだけに失望感も強く、商品市況の回復が景気回復を示しているような面もあったことから売り急ぐ場面もありましたが、金融緩和の「出口戦略」が遠のくとして好感する動きもあり、底堅い展開となりました。

 「金融相場」から「業績相場」への移行を期待する向きからは失望感が強まったことになるのでしょうが、中国が先に「出口戦略」を取り出したことで、米国での「出口戦略」が早まる懸念があったわけですが、企業業績の回復がついてこないことで米国では金融緩和は継続されるという期待も出ているようです。今後も決算発表に一喜一憂しながら「出口戦略」とのせめぎ合いとなって来るものと思いますが、いずれにしてもセンチメントは景気回復ということで一致しており、強含みの展開が続くものと思います。

 個別には前日の引け後に発表された決算が期待されたほどではなかったとしてアルコアが売られて大幅安、中国での金融引き締めを嫌気するように金融株も売られ、バンク・オブ・アメリカが大幅下落、JPモルガン・チェースも軟調となるなど軒並み軟調となりました。原油や金など商品市況が軟調となり、ニューモント・マイニングなどの金鉱株が大幅下落、エクソン・モービルなど石油株も軟調となりました。中国など新興国での事業が好調として買われていたキャタピラーが軟調となり、フォード・モーターも売られました。一方、コカ・コーラやプロクター・アンド・ギャンブルなどのディフェンシブ銘柄が堅調となり、指数の下支えとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円安一服となった感はあり目先的な過熱感もあったのですが、出遅れ銘柄物色する動きやインデックスに絡む思惑からの買いが入り堅調となりました。利益確定売りに押される場面もあったのですが、外国人が買い越し基調とされたことなどから円キャリー取引もあったようで、指数を押し上げるように主力銘柄に買いが入りました。

 米国市場が軟調、為替も大きく円高に振れたことや中国での金融引き締めが嫌気されて売り先行となりそうです。いわば中国のバブルを牽引役にした景気回復を織り込む状況であっただけに、株式市場や商品市況への影響も大きいと思います。目先的な過熱感が出ているところでもあり、先駆したハイテク銘柄など輸出関連銘柄は一旦調整となるのでしょう。ただ、米国市場も芳しくない決算が見られたにもかかわらず下げも限定されており、日本市場も底堅さは見られるものと思います。相対的に手遅れ感が強いディフェンシブ銘柄の一角などを物色する動きになるものと思います。

 節目と見られる10800円を抜け、次の節目である10900円水準まで一気に突っかけたことで、目先的な過熱感は強まっているものと思います。一旦は昨日上げた分を提げるような展開から、10800円水準での底堅さを確認することになるか、あるいはもう少しの下の水準である10700円水準まで下落し、目先的に10500円から600円水準までの押し目を確認するような展開になる可能性もありそうです。円キャリー取り引きの解消の動きが出ると一気に下値を試す動きとなって来るのでしょうが、円高が一服となれば逆に買い戻しなどを急ぐ動きから底堅い展開となって来るものと思います。

本日の注目点

◇12月の企業倒産(民間調査会社)

◇米地区連銀経済報告(ベージュブック)

◇12月の米財政収支

◇決算・9−11月期:島忠(8184)

◇決算・6−11月期:東洋炭素(5310)、サカタのタネ(1377)

◇決算・3−11月期:アデランスHD(8170)、ライフコーポレーション(8194)

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