「スーパーサイズ・ミー」という映画を覚えていらっしゃいますか? 2004年に公開された、ドキュメンタリータッチのアメリカ映画です。1日に3回、30日間、マクドナルド製品だけを食べ続けたらどうなるかを、モーガン・スパーロック監督が自ら体を張って実験した作品です。
案の定、監督は激太りします。ほどなく、躁うつを起こし、性欲は減退し、肝臓の炎症まで起こしました。映画の終盤では医師から実験中止を命じられるほど体調が悪化しましたが、監督は最後までやりとげました。
毎日ファストフードを食べ続けたら、異変をきたすに決まっています。にもかかわらず、この映画は大きなセンセーションを起こしました。結果の分かりきったことを実行しただけなのに、です。そこで、こう思いつきました。
「あの映画と真逆をやってやろうか……」
1日3回、健康的に食べ、適度に身体を動かす。これを数カ月続けます。心身にどんな変化が起きるのかって? 健康になるに決まっています(笑)。
「それができないから苦労してるんだろ」「そんな辛い習慣、続かないに決まってるわ」
反射的にそう思ってしまう人も多いかと想像します。でも、こういう直球のダイエットを真剣にしたことのある方、いったいどれくらいいるでしょうかね。私は、ハナから諦めている人が、すごく多いのではないかと踏んでいるのです。
もちろん、挫折の不安はあります。でも、意外にできるかもしれませんし、予想外の発見があるかもです。誘惑も多いでしょうし、食事内容に気を遣わねばなりません。ひもじい思いをする時もあるでしょう。
でもこの挑戦、やる価値があると思います。
ただ、ダイエット日記を書いて体重が落ちてよかったね、では面白くありません。この連載を通じ、以下の2つを明らかにしたいと思います。
自分の心身と24時間対話をし、肉体の変化をリポートしつつ、ダイエットの過程で訪れるであろう苦悩や葛藤を掘り下げて分析してみるつもりです。
スーパーサイズ・ミーにならって、シンプルなルールを設けることにします。
一言で言うと、「魚を食べるベジタリアン」になるということです。サプリメント、ダイエット器具、特定の食材等にいっさい頼らず、ただ常識の範ちゅうで健康的に食べ、適度に身体を動かすだけ。
これから我が身に起きることを想像すると、ちょっぴり不安もありますが、期待もあります。今後、週1回のペースでリポートしていきますので、お付き合いのほどよろしくお願いします!
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