「インターネットの安全学習」、学校の必須科目にすべき?

» 2010年01月12日 12時19分 公開
[Business Media 誠]

 英国では中学校でインターネットの安全性に関する授業を行っているが、日本の大人たちはネットの安全学習についてどのように考えているのだろうか。英国の事例を紹介した上で、インターネットの安全な利用方法を学校の必須科目として教えることについて聞いたところ、50.9%の人が「賛成」と回答していることが、アイシェアの調査で分かった。また「どちらかというと賛成」(37.0%)を合わせると、賛成派は87.8%にも達し、反対派(とても反対+どちらかというと反対の合計)の12.2%を大きく上回る結果に。

(出典:アイシェア)

 賛成派の人に、その理由を聞いたところ「犯罪に巻き込まれないため」「知識として早くから身につけるべき」「今後必要になるのに知識がない人が多い」など、「子どもがこれからインターネットを日常的に利用することを前提に、教育が必要とする意見が多かった」(アイシェア)。一方、反対派では「学校で教えることではない」「ほかに勉強することがある」「家庭で教えるべき」という意見が目立った。

 賛成派の人に、日本でインターネットの安全教育を始めるとしたらいつからがいいと思うか、と聞いたところ「小学校高学年」(53.8%)が最も多かった。次いで「小学校低学年」(31.9%)と、早めの教育が望ましいという人が多いようだ。このほか「中学生」と答えた人は13.1%、「高校生」はわずか1.2%だった。

子どものインターネット利用時期について

 子どものインターネット利用はいつから許してもいいと思いますか? この質問に対し、最も多かったのは「小学校高学年」で36.1%。次いで「中学生」(20.1%)、「小学校低学年」(15.6%)、「高校生」(9.0%)、「高校卒業後」(6.4%)と続いた。男女・年代別で見ると、20代は「小学校高学年」(28.2%)が他の年代より低く、「高校卒業後」(10.3%)が高い割合に。また女性と30代では「高校生」と答えた人が12%台に達した。「早くからの教育が必要とする一方で、多くの人が『実際の利用はもっと年齢を経てからが望ましい』と考えている様子がうかがえた」(アイシェア)

(出典:アイシェア)

 インターネットによる調査で、20〜40代の男女468人が回答した。調査期間は2009年12月14日から12月17日まで。

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