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» 2010年01月06日 17時21分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:目先的な過熱感もあり軟調となる場面もあったが出遅れ銘柄物色もあって堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10731.45円 △49.62円
売買高 22億7540万株
日経平均先物 10710円 △20円
売買代金 1兆4331億円
TOPIX 931.13 △11.56
値上がり銘柄 1133銘柄
東証マザーズ指数 404.64 ▼10.04
値下がり銘柄 421銘柄
日経ジャスダック平均 1180.53円 ▼0.18円
変わらず 126銘柄
騰落レシオ 127.64% △10.74%

日経平均

目先的な過熱感もあり軟調となる場面もあったが出遅れ銘柄物色もあって堅調

 米国株は底堅く堅調となり、為替も円安一服となったのですが、大きな動きはなく出遅れ銘柄を物色するするような動きから買い先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、底堅さも見られたのですが、寄り付きの買いが一巡した後は目先的な過熱感もあり、利益確定売りに押されて軟調となる場面もありました。ただ、円高が進むこともなく、米国での市場販売が好調とされて自動車株が高く、銀行株も大型増資を発表したにもかかわらず堅調な地合いが続き指数全体も買戻しや出遅れ銘柄を物色する動きで堅調となりました。

 後場も引き続き堅調な地合いが続いたのですが、積極的に買い上がる動きはなく、円安となっても改めて輸出株を買い上がるというよりは利益確定売りや戻り売りに上値を押さえられ、かといって売り急ぐ動きもほとんどなく底堅い堅調な動きながらも方向感のない狭い範囲での動きが続きました。商品市況が堅調なことから商社株や非鉄株が高く、出遅れ感が強いことから海運株が買われ、自動車株も堅調、銀行株も買いが途切れず大幅高となるものが多いなど堅調な展開が続きました。さすがに最後までは買い切れず上げ幅縮小となりましたが、堅調な引けとなりました。

 小型銘柄は主力銘柄に買いが集まる中で軟調なものが目立ち、インターネット関連銘柄などが売られて東証マザーズ指数が大幅下落、日経ジャスダック平均は小幅安となりました。先物もまとまった売り買いは散発的に出るだけでその都度指数を押し上げ、逆に押し下げる場面もあったのですが、追随するような動きはなく、方向感を出すような売り買いは見られませんでした。先高期待と目先的な過熱感が入り混じり、方向感のない展開となったものと思います。

 日経平均は高値更新となりました。銀行株が大幅高となるなど買戻しを交え出遅れ感が強い銘柄を物色する動きが続いているものと思われます。節目と見られる10800円水準を抜けることはなく、指数の上値の重さが見られましたが、逆に引け値ベースで10700円台で引けたことで、10500円から600円水準が抵抗帯ではなく、サポートとなる可能性もありそうです。昨年と同様にここからは過熱感もあり、持高調整の売りが出る可能性もありますが、出遅れ銘柄を循環的に物色しながら景気回復を織り込み、来期業績回復期待を織り込む動きとなるのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 引け値ベースでは高値更新となりましたが、RSIやストキャスティックスは高値圏にあって過熱感もあることから、昨日の高値を抜けず、上値の重い展開となりました。明日も昨日の高値水準である10800円を抜けないようであれば上値の重さを改めて見直す格好で利益確定売りや見切り売りが嵩んで調整となる可能性もあります。いずれにしても、出遅れ銘柄を物色する動きだけでは指数を押し上げるわけにはいかず上値の重い展開が続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 遅行線が雲を抜けて来ました。昨年9月の下落時に空けた「窓」を抜けた形となり、今度は8月から9月にもみ合いとなった水準での動きとなるのかもしれません。RSIやストキャスティックスが高値圏にあることから、ここから上値が重くなる可能性も高いのですが、今度は今回抜けて来た節目水準(910〜920)をサポートと確認するような場面もあるのかもしれません。

円相場

NYダウ

 RSIには上値余地も若干あったのですが、高値圏からの調整となりました。ストキャスティックスも高値圏からの調整となり、過熱感を冷ます動きとなりそうです。遅行線は雲にサポートされており、91円台前半で下げ止まり、日柄整理となる可能性も高いのですが、基準線が上昇するなかで基準線のサポートを確認するように90円程度まで下落する場面もあるかもしれません。

銘柄ピックアップ

出遅れ銘柄を物色する動き、銀行株も高い

ワコム(6727) 206000 △5900

 ノートパソコン用の新型タッチパネルの量産を始め、今夏には生産量を現在の5倍に引き上げると新聞で報じられ、収益拡大期待から買われ、堅調となりました。

パイオニア(6773) 302 △7

 ブルーレイ・ディスク(BD)の8倍の記憶容量を持つ新型の光ディスクを実用化すると新聞で報じられたことで、収益の寄与への期待から買われ堅調となりました。

Uアローズ(7606) 843 △73

 昨日大引け後に昨年12月の既存店売上高を発表、前年同月比で5.3%増と昨年9月以来3カ月ぶりのプラスとなったことが好感されて大幅高となりました。

三井住友(8316) 2800 △147

 月内に大型公募増資を実施する方針を固めたと新聞で報じられたのですが、増資による需給悪化、株式価値の希薄化は既に織り込み済みとされて、買戻しが入り、出遅れ銘柄を物色する動きもあり大幅高となりました。

トヨタ(7203) 3900 △95

 米国で発表された昨年12月の新車販売台数が前年同月比32.3%増と発表され、自動車販売の回復期待から買われて堅調となりました。円安一服となる場面もあったのですが、好材料に反応し堅調となりました。

ツルハHD(3391) 3460 △135

 営業時間の延長やプライベートブランド(PB=自主企画)商品の販売強化などによる粗利益率の改善で業績上振れが期待出来るとして、国内証券が投資判断を引き上げたことから買われ、大幅高となりました。

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