年末の手仕舞い売りも多く大幅下落清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2010年01月04日 08時34分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10428.05▼120.46

<NASDAQ>2269.15▼22.13

<為替:NY終値>93.02-93.08

年末の手仕舞い売りも多く大幅下落

 年末の米国市場は経済指標などは好調な数字を示すものも多かったのですが、クリスマス休暇から年末休暇までの休暇シーズンの中で市場参加者も少なく積極的な買い手は見られず、年末は手仕舞い売りに押されて大幅下落となりました。景気の底割れ懸念は少なく、景気回復を織り込む動きは続いていると思われますが、年明けからの相場動向は気になるところです。

 上昇基調は続いていると思われますが、今後も景気の回復が鮮明になれば、金融緩和の「出口戦略」を探るような動きになるものと思われ、いったんは金利の上昇を嫌気する動きも見られるのかもしれません。ただ、個人消費や雇用の回復が鮮明になれば上昇トレンドは続くものと思います。

本日の相場

日経平均

 昨年末の日本市場は年初来高値(引け値ベース)更新で終わることが期待されましたが、意に反して最後は手仕舞い売りに押されて安値引けとなりました。「お化粧買い」が入るほど盛り上がりもなく、年初からの新システム導入に対する懸念もあって手仕舞い売りが嵩んだものと思います。

 本日は年初の取引ということもありまた、東証での新システムが稼動するということもあり、様子見気分の強い展開となりそうです。「今年こそは」と言う期待も強いのでしょうが、年初に高値をつけるケースも見られることが多く、積極的に買い上がるというよりは、様子見気分も強いものと思います。ただ、年末に手仕舞い売りがかさんだことや為替が円安に振れたこと、また大発会ということで「ご祝儀商い」も期待されることから反発も期待されます。米国株が下落したからといって年末の水準からさらに大きく下落することはないと思います。

 日経平均は10500円から600円水準が底値になるのか、10700まで含めた範囲で上値となるのかが注目され、年初から試されることになりそうです。米国株安や年末の買い手不在の現状から考えると、再び押し目を確認するように10500円から600円水準が上値となる可能性がありますが、年末の手仕舞い売りの反動や円安を好感する動きとなると10500円から600円水準が下値と確認する動きとなるものと思います。10700円台で引けるまでは確認は出来ないと思いますが、本日堅調な展開となるといったんは10500円から600円を下値として確認され、上値を試すことになる可能性が高そうです。

本日の注目点

◇東京証券取引所などで大発会

◇東証の新しい取引システムが稼働

◇日経平均株価と日経株価指数300の算出を1分間隔から15秒間隔に短縮

◇09年12月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数

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