Suicaを軸としたIC乗車券と電子マネーの相互利用 3月13日に大幅拡大

» 2009年12月22日 22時19分 公開
[園部修,ITmedia]

 東日本旅客鉄道(JR東日本)らが12月22日、IC乗車券と電子マネーの相互利用範囲を九州北部エリアにも拡大することを明らかにした。サービス開始は2010年3月13日から。

 JR東日本、東京モノレール、東京臨海高速鉄道、九州旅客鉄道(JR九州)、西日本鉄道(西鉄)、福岡市交通局の6社が、Suica、SUGOCA、nimoca、はやかけんの相互利用サービスを2010年3月13日から開始する。これにより、JR、西鉄の電車とバス、福岡市営地下鉄が1種類のIC乗車券で利用可能になる。それぞれのサービスの電子マネーも、そのまま利用できる。

 相互利用開始を記念して、記念カードも発行する。記念Suicaは3万枚、記念SUGOCAは1万枚、記念nimocaが1万枚、記念はやかけんが6000枚販売される予定。販売場所と時間は別途案内する。

Photo Suica、SUGOCA、nimoca、はやかけんの相互利用開始を記念して記念カードが発売される。それぞれのICカードのキャラクターが楽器を演奏するデザインで、カードごとに担当楽器が異なる

 JR東日本は12月21日、東海旅客鉄道(JR東海)と西日本旅客鉄道(JR西日本)と連名で、TOICAの電子マネーサービスが始まる3月13日から、Suica、TOICA、ICOCAの電子マネー相互利用を開始するとも発表している。これによりSuicaは、すでに相互利用がスタートしているKitacaの札幌圏から仙台・新潟エリア、首都圏、東海圏、近畿圏、岡山・広島エリア、そして北九州圏で利用可能になる。

 ICOCAやTOICAと、Kitaca、SUGOKA、nimoca、はやかけんとの相互利用に関してはまだ発表がないため、3月13日の時点でどうなるかは不明だが、少なくともSuicaは、国内有数の大都市圏で利用可能になる。モバイルSuicaも、首都圏以外の場所で利用が広がる可能性がある。

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