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» 2009年12月22日 17時15分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高や円安に反応して大幅高、政策の進展も好感される (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10378.03円 △194.56円
売買高 21億8392万株
日経平均先物 10350円 △160円
売買代金 1兆3599億円
TOPIX 903.06 △11.58
値上がり銘柄 1015銘柄
東証マザーズ指数 412.34 ▼2.27
値下がり銘柄 495銘柄
日経ジャスダック平均 1160.42円 △5.36円
変わらず 170銘柄
騰落レシオ 97.34% △6.17%

日経平均

米国株高や円安に反応して大幅高、政策の進展も好感される

 米国市場が堅調、特にナスダック指数や半導体株指数が大幅高となったことに加え、為替も米ドルだけではなく対ユーロでも円安となったことなどが好感されて買い先行となりました。ただ、クリスマス休暇ということで、外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたことや休日を控えていることから、寄り付きからの買いが一巡となった後は上値の重い展開となりました。それでも、底堅さを確認したことや政策面で好悪は別にして進展が見られたことなどを好感する動きもあり、先物にまとまった買いが入ると一段高となりました。

 後場も堅調な地合いが続き散発的な先物の買いが指数を押し上げる場面もありました。主力銘柄の底堅さが確認されると買戻しを急ぐ動きもあり前場の高値を抜けて一段高の水準でのもみ合いとなりました。朝方からハイテク銘柄や自動車株、機械株など輸出株は円安を好感して堅調、公共事業の見直し期待から建設株に高いものも見られ、原油価格や金価格などは軟調となったのですが、円安の増益効果を見直して、買戻しが入り朝方軟調となっていた非鉄株や商社株などが切り返すなどほぼ全面高となりました。

 小型銘柄は主力銘柄が買われるなかで見送り気分が強く、さえない動きとなりました。東証マザーズ指数は軟調、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調となりましたが、上値も限定的となりました。先物は散発的にまとまった買い戻しが入り指数を押し上げる場面もありましたが、追随して一気に買い上がるような動きはなく、比較的大人しい展開でした。休日を控えてヘッジ売りなどもあったようです。

 鬼の居ぬ間に・・・、ということでもないのでしょうが、クリスマスシーズンとなって持高調整の売りが止まると素直に好材料に反応する展開となりました。昨日の閑散とした状況とは大きな変化ですが、対ユーロなどでも円安に振れたということが、円キャリー取引などに結びついて新たな買いにつながった可能性もありそうです。景気回復も株価の回復も世界に遅れを取っていますが、水準訂正の動きとなったとすれば、堅調な地合いがしばらくは続くことになりそうです。為替次第ということかもしれませんが、底割れ懸念は薄れて来ていると思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 遅行線が雲のねじれの日柄で一気に雲を抜けて来ました。RSIは上値余地がありながら下落を示唆しており、ストキャスティックスも高値圏からの調整となっていたのですが、一気に抜けて「三役好転」となりました。強含みの展開となるのでしょうが、目先的な過熱感もあり、雲のサポートを確認するような押し目を試す動きも見られるのかもしれません。それでも、雲のサポートを確認しては堅調な展開が続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 雲の中での動きですが戻り高値更新となりました。RSIはまだ上値余地もあり、雲の上限を試す動きがあるのかもしれませんが、すときゃすてぃっくすは高値圏にあり、遅行線が雲に上値を押さえられ、日々線も雲の上限に押さえられて、いったんは過熱感を冷ます動きとなるのかもしれません。

円相場

NYダウ

 遅行線が日々線を抜けて、日々線も薄い雲を抜けて来ました。ストキャスティックスは高値圏にあるのですが、「三役好転」となり強含みの展開が期待されます。RSIはまだ上昇を続けて上値余地もあり、7月安値=9月、10月の高値である1ドル92円の節目を試す動きとなるのでしょう。

銘柄ピックアップ

好材料にはしっかりと反応

富士フイルム(4901) 2770 △110

 傘下の富山化学工業が臨床試験を進めるインフルエンザ薬が高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1)に対して死亡を防ぐ効果が高いことが分かったと新聞で報じられたことが好感されて大幅高となりました。

大林組(1802) 312 △12 、 清水建(1803) 324 △10

 ガソリン税の暫定税率廃止が見送られ、財源が確保できたとして公共工事の再開期待、また、高速道路の4車線化も復活と伝えられたことなどもあり、建設株の一角が堅調、両社は大幅高となりました。

エルピーダ(6665) 1387 △61

 DRAM価格の高止まりが続いており、2009年10−12月期は過去ピーク利益を更新しそうだとして大手証券が投資判断は据え置いたものの目標株価を引き上げたことが好感されて買われ、円安や米国で半導体関連銘柄が高かったことも手伝い大幅高となりました。

千代建(6366) 716 △26

 ブラジル国政石油会社から液化天然ガス(LNG)を生産する洋上プラントの基本設計を受注したと発表し好感する買いが入り大幅高となりました。

7&I−HD(3382) 1845 △3

 店内で住民票の写しなどを受け取れるサービスを始めると発表、堅調となりました。ただ、11月の全国コンビニエンスストア売上高が前年同月比で過去2番目の落ち込みとなったことから上値も重く、軟調となる場面もありました。

ダイキン(6367) 3640 △60

 為替が円安となったことで、輸出関連銘柄の物色に乗り堅調となり、約4カ月半ぶりに年初来高値更新となりました。新興国関連銘柄として物色された面もあるものと思います。

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