gabgabの木というWebゲームをご存じだろうか。サントリー食品が運営している無料ゲームで、携帯・PCのいずれからもアクセスできる。
「ガブ島」という仮想の島にある木を育てると、育てた木にサントリー食品のドリンクが実るという設定。このキャンペーンのポイントになっているのは、木を育てるゲームとしての楽しみと、無料でドリンクがもらえるかもしれないという楽しみが二重になっているところだ。
ガブ島にはドリンクごとに村があるので、ユーザーは好みの村に所属して木を育て、村の収穫数を競い合う。木は、水やりや草むしりなどこまめに世話をしないと大きく育たないので、ユーザーは毎日のようにサイトにアクセスして木を育てる。木が育ちドリンクが実ったら、抽選の上、実物のドリンクがプレゼントとしてユーザーに届く、という仕掛けになっている。
gabgabの木は2009年6月からスタートし、6カ月で会員は8万5000人を越えた。現在も毎週数千人のペースで会員が増加しているという。ユーザーは女性が約7割。30〜40代を中心にPCでは2割が50代、モバイルでは2割が20代以下と幅広い世代のユーザーが集まっている。「毎日サイトに来て木を育てるという仕組みということもあり、アクティブユーザーの約9割はほぼ毎日アクセスしている」(広報部)
サントリー食品ではこれまでも商品に関連するWebキャンペーン(ゲームやクイズなど)を行ってきたが、どうしても短期的になってしまうことが気になっていたという。「gabgabの木は、長期的に木を育てるという行為の中でブランドを体感してもらうキャンペーン。短期的にゲームで遊んでもらうのに比べ、ブランドとのエンゲージメントを高めることができると考えている」(広報部)
長期のキャンペーンの場合、大切になってくるのがユーザーを飽きさせない工夫だ。gabgabの木の場合、10月にはハロウィンイベント、12月にはクリスマスイベントなど、季節に合わせたイベントを織り込むことによって、ユーザーを飽きさせない仕組みを実施しているという。
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