トップ10
» 2009年12月17日 15時20分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2009年12月5日〜12月11日):日本一“高い”ジュースを買いに行く

先週のトップ10で日本一安い自販機を探しに行った筆者。今度は“日本一高いジュース”を売っている自販機が千葉県船橋市にあると耳にして、実際に買いに行ってみることにした。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「『会社を辞めたい』と感じているのは、どの業種で働いている人?」。2位は「なぜ朝日新聞の記者は、高い給料をもらう“権利”があるのか? (7)」、3位は「冬のボーナス、最も少ないのはどこに住んでいる人?」だった。

日本一高いジュース

 郷好文さんの記事「もはや100円でも売れない……自販機不況に活路はあるか?」に刺激を受けた筆者は、先週のトップ10で日本一安い自販機を探した。しかし、安いものだけを調べていてはフェア(?)と言えない。その逆、日本一高い自販機も探さないといけないだろう。

 高い自販機と言えば、ホテルやスキー場など、リゾート地のものが有名だろう。商品の補給が難しかったり、競合がいなかったりすることから、通常の倍以上の価格で販売している自販機も珍しくない。山頂付近などでは、二重の意味で“高い”自販機が置いてありがちだ。

 しかし、いくつかの口コミ情報を調べてみると、どうも日本一高い自販機はそうしたリゾート地にあるのではなく千葉県船橋市にあるという。いったいいくらで商品を販売しているのか? それを確認するため、筆者は実際に行ってみることにした。

 JR総武線の西船橋駅を降り、南西に10分ほど歩くと、問題の自販機を置いているという「トクジロー西船橋店」に着く。ゲームやカードなど、おもちゃの新古品を取り扱っている店で、木造の建物からはどことなくこだわりの香りが漂ってくる。

ah_ziha1.jpg ここが問題の自販機があるという「トクジロー西船橋店」

 どこにその自販機があるのかと思いつつ店の入り口に向かうと、そこで挑戦的な貼り紙を発見する。ファストフード店や衣料品店が低価格をうたい、「安いものこそ正義」というデフレの世の中で、「日本一高いジュース」と堂々と主張しているのだ。

ah_ziha2.jpg 挑戦的な貼り紙

 貼り紙の近くの自販機を見た筆者は、驚きの価格を目にする。350ミリリットルのジュースが1本1000円である。そして、その価格表示でも「日本一高いジュース」と念押ししている。

ah_ziha3.jpg 貼り紙に恥じないボッタクリ価格

 しかし、よくよく見てみると、実はこれは自販機を利用したくじ引きという仕掛けになっている。この自販機のジュースを買うと、商品にくじがついてきて、くじの等級に応じた賞品がもらえるようになっているのだ。

 複数の商品が用意されており、一番上の特賞が当たると『新世紀エヴァンゲリオン』仕様のPSP(プレイステーション・ポータブル)などがもらえるようだ。300円、500円、1000円と3種類のジュースがあり、価格の高いジュースほど高級な賞品が当たりやすくなっていると書いている。特賞〜2等が当たった人は記念写真を撮るのがしきたりらしく、自販機には喜びの写真が30枚ほど貼ってあった。

ah_ziha4.jpgah_ziha5.jpg 300円、500円、1000円の3種類がある。自販機には喜ぶ当選者の写真が貼ってある(左)、特賞は特製PSP(右)

ah_ziha6.jpgah_ziha7.jpg ある意味、罰ゲームではなかろうか(左)、謎のジュースも販売。筆者は大人なので、そういうところに入っているのはたいてい売れ残り商品だと知っている(右)

 「こんな怪しいもの誰が買うんだ」と思い、物陰から様子をうかがっていると、意外にも何人か買っている人がいた。ある家族連れは最初に300円のジュースを買って外れたのが悔しかったらしく、次に500円のジュースにも挑戦していた。

 「これを買うのはさすがにありえねえ」と筆者は2時間くらい迷ったのだが、「ボーナスも出たことだし……」と何とか自分を納得させ、意を決して1000円のコーヒーを買ってみることに。実際にPSPが当たれば、1000円の投資なんて安いものだ。

 購入したエヴァンゲリオンのコーヒー缶に付いていたくじは「UP賞」なるもの。解説を見てみると、この店でゲームやCDなどを売る際、価格が10%増しになるという。残念ながら、近くに住んでいない筆者にはまったく使えない代物だ。

ah_ziha8.jpgah_ziha9.jpg 意を決して1000円のコーヒーを購入(左)、「UP賞」なるものに当たった(右)

 価格.comをチェックすると、PSPの最安値は1万5000円弱。冷静に考えると、1000円のジュースとはいっても、15本に1本より低い確率で当たるようにしなければ採算的に苦しい。そう簡単に当たるはずがないのだ。

 とはいえ、当たりを引けなくても、買うこと自体がエンターテインメントになるので、ワクワクできるし、思い出にもなる(ような気がする)。複数の店舗で展開すると価値が落ちるため、大規模チェーン店にはできないことなので、小規模店がデフレ時代を生き抜くためのヒントのようにも感じた。店員さんに始めたきっかけを聞こうとすると、「ふふふ」とごまかされてしまったが……。

 ただ、個人的には、12月なのにコーヒーがCOLDなのはやめてほしいと思った。

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