円高になった分だけお得になるのがレストランやショッピングといった現地での出費と現地通貨仕入れのホテルだが、現地出費に関しては両替を賢く行うことによって恩恵の度合いも異なってくる。世界通貨として日本円よりメジャーな米ドルやユーロは日本の空港で両替をした方が率が良いが、香港ドルや中国元の場合は現地両替の方が一般的に得をするようだ。
また、ホテルに関して円高還元をダイレクトに受けられる方法として主に下記3つがある。
2009年で円高率が一番高い米ドルだが、同じ4つ星ホテルであっても都市によってまったく相場が異なる。最も極端な例を挙げると、ニューヨークとラスベガスだ。
もともとラスベガスは、カジノやショーなどエンタテインメントで利益を得るため、ホテル自体の宿泊費は格安になっている。さらに、リーマン・ショック以来の不況で米国企業のコンベンションなどビジネス需要が全体の3割から2割弱に減ったという状況もあって、値下げが加速している。
例えば、4つ星の「TI - トレジャー アイランド ホテル アンド カジノ」は1月初旬だと1室1泊約5000円、2人で泊まれば1人当たり2500円だ。また4.5つ星の「ジ ホテル アット マンダレー ベイ」はスイートルームが1室1泊1万2000円ほど。“円高”+“不況による空室増加による値下げ”という2つの理由から、こういう状態となっている。
また、米ドルや香港ドル安の恩恵を受けられるハワイや香港のホテルでも驚くような値段がついている。ワイキキ近くの「アウトリガー ルアナ ワイキキ」は1泊1室1万2000円ほど。2.5つ星の「キャッスル オーシャン リゾート ホテル ワイキキ」は1泊1室7000円ほど。香港の街中にある4つ星「ハーバー プラザ メトロポリス」は1泊1室1万円だ。
最後に円高の恩恵を最大限得るための心得を3つにまとめておこう。
その1:行きたい国の為替チャートを確認して、円高度合いをチェック(米ドルやユーロ以外の通貨の為替チャートも掲載されているサイトをブックマークしておこう)
その2:国によって事情が異なるので、日本と現地どちらで両替をしたほうがよいのかをチェック。これが現地出費のお得度を大きく左右する
その3:ホテル予約は円高分をダイレクトに享受できる方法をとる
さて、今日の為替の様子はどうかな?
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