オフィスで社内資料をシュレッダーにかけた際、大量に出る紙くず。そのまま捨ててしまっていいのだろうか? そんな思いから生まれた機械が、エコプロダクツ2009で紹介されていた。
オリエンタルのブースで紹介されていたのが「White Goat(ホワイトゴート)」。オフィスでシュレッダーくずをトイレットペーパーにリサイクルできる機械だ。
シュレッダーくずを投入すると水で溶かして、厚さを調整し乾燥させてトイレットペーパーを作るという仕組み。A4用紙40枚相当のシュレッダーくずから、70〜80メートルのトイレットペーパーを1個作ることができる。トイレットペーパー1個作るのにかかる時間は30分。1日稼働させると48個作れることになる。製造の際の騒音も55デシベル以下に抑えているという。
製造したトイレットペーパーはシングルタイプでミシン目もないが、「水に溶けやすいのでつまりにくく、芯がないので最後まで使いきれる。弊社のトイレでも使っており、タイムカードの前に積んでいて従業員が持ち帰れるようにもしている」(オリエンタル)という。
シュレッダーの開発・製造を行っているオリエンタルだが、「シュレッダーにかけた際に出る紙ゴミを何とかできないか」という思いから15年前から開発を始め、今年5月に完成、7月には第3回ものづくり日本大賞で優秀賞を受賞した。10月から市販を開始しており、地元の桐生市役所に1台を納入している。
価格は900万円。大きさは1830×810×1800ミリ(幅×奥行き×高さ)。重さは600キログラム。
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