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» 2009年12月08日 16時37分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:円高に振れた割りには底堅いが過熱感も強く方向感のない展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10140.47円 ▼27.13円
売買高 20億1825万株
日経平均先物 10120円 ▼30円
売買代金 1兆2744億円
TOPIX 896.70 ▼2.23
値上がり銘柄 531銘柄
東証マザーズ指数 405.68 △1.53
値下がり銘柄 1017銘柄
日経ジャスダック平均 1143.73円 ▼1.50円
変わらず 132銘柄
騰落レシオ 75.64% ▼4.74%

日経平均

円高に振れた割りには底堅いが過熱感も強く方向感のない展開

 米国市場はまちまちとなり、為替が大きく円高に振れたことから売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も売り越しと伝えられたこともあり、売り気配から始まるものが散見されるなど軟調となりました。ただ、為替が落ち着いた動きとなったことや追加経済対策が決定したことなどが好感され、寄り付きの売りが一巡した後は底堅い展開となりました。ハイテク銘柄の一角が円高にもかかわらず堅調、電力株など円高メリットのあるディフェンシブ銘柄や住宅関連株や医薬品株の一角など内需関連株やディフェンシブ銘柄が堅調で指数を下支えしました。

 後場に入ると為替も落ち着いていることなどから戻りを試す展開となりました。ただ、前日の引け値を意識するところでは上値も重く、戻りの鈍さを嫌気して積極的な買いも入らず、小動きとなりました。売り急ぐ材料も買い急ぐ理由もなく方向感のない展開となりましたが、前日までの大幅高の反動が懸念された割りには底堅く堅調となりました。為替が大きく円高に振れなければ業績回復も期待され、底堅い堅調な動きとなるものと思います。

 小型銘柄はまちまちとなりました。円高に反応するものもありましたが、大きな動きにはならず、東証マザーズ指数は堅調、二部株指数と日経ジャスダック平均は軟調となりました。先物もまとまった売り買いは散発的には見られるのですが追随して大きく方向感を示すこともなく、SQ(特別清算指数)算出が近いということもあり、乗り換え商いなどが中心となっていたものと思います。

 最後は戻りの鈍さを嫌気して売られる場面もありましたが、基調は強含みとなっているようです。為替が円高に振れても慌てて売り急ぐこともなく、11月の下落が需給要因により一時的なものと見られます。景気が回復、業績が回復している企業が多いことは確かなのですが、このトレンドが民主党政権下において持続可能かどうかが疑問視されて相場がさえない展開となっていますが、政策がどうあれ、政策の影響を受け難いところは順調な回復を示すものと思われ、株価も堅調な地合いが続くものと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 雲に上値を押さえられた格好ですが、薄い雲の中での動き、雲の下限ではサポートされました。ストキャスティックスは高値圏にあり、雲の上限では上値を押さえられる格好となるのでしょうが、RSIは上値余地もあり、雲の下限ではサポートされて底堅さも見られるものと思います。目先的な過熱感の調整はあるのでしょうが、強含みの地合いは続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 雲に上値を押さえられながらも遅行線が日々線にサポートされて底堅くなっています。ストキャスティックスは高値圏にあり、引き続き雲に上値を押さえられて調整となりそうですが、RSIは上値余地もあり、遅行線が日々線にサポートされて底堅さも見られるものと思います。

円相場

NYダウ

 遅行線が日々線に上値を押さえられ、日々線は雲に上値を押さえられています。ストキャスティックスが高値圏にあり調整を示唆しており、引き続き雲に上値を押さえられ、遅行線が日々線に押さえられて上値の重い展開は続きそうです。ただ、RSIには上値余地もあって、底堅さも期待されます。

銘柄ピックアップ

円高や商品市況が軟調で安いものが多い

日 立(6501) 236 ▼2

 昨日の引け後に公募価格が決定された。改めて株式価値の希薄化を嫌気する売りと、公募価格にサヤ寄せする動きに押されて軟調となりました。

日立建(6305) 2300 ▼30

 中国で積極財政と金融緩和が継続と報じられて機械株の中には堅調となるものも見られましたが、軟調となりました。中国での建機需要の減速や元安が懸念されるとして外資系証券が投資判断と目標株価を引き下げたことから売られました。

ABC マート(2670) 2575 △15

 昨日の引け後に2010年2月期の期末配当を増配すると発表、円高となったことを好感する買いも入り堅調となりました。

電 化(4061) 414 △12

 発光ダイオード(LED)に関する話題となる中で、外資系証券がLED用発光体の成長性が評価されるとして投資判断と目標株価を引き上げたことから買われ一時大幅高となりました。

昭電工(4004) 175 △1

 後場の取引時間中に2009年12月期の連結営業損益の赤字が従来より大幅に縮小しそうだと発表、上方修正を好感する買いが入り大幅高となりました。表面平滑性に優れたパワー半導体用SiCエピタキシャルウェハーの量産に成功したと報じられたことも買い要因となりました。

任天堂(7974) 21880 △300

 円高を嫌気することが多いのですが本日は円高にもかかわらず堅調となりました。新ソフトの販売が好調なことも理由の一つとして上げられていますが、売り物が出切ったことで、円高を織り込んだものとされた面もあると思います。

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