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» 2009年12月08日 11時30分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2009年11月28日〜12月4日):幻の“10円”自販機を探して

自販機の飲料価格のデフレが進んでいる。いったいどこまで安くなっているのか。東千葉駅近くの自販機で10円の缶コーヒーを売っている、という話を耳にした筆者は実際に現地に向かい確認することにした。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「こんなモノを身につけてはいけない? 男性のNGグッズとは」。2位は「冬のボーナス、最も少ないのはどこに住んでいる人?」、3位は「女性が気にする、男性の身だしなみはココ」だった。

幻の10円自販機を探して

 9位に入ったのが、郷好文氏の「もはや100円でも売れない……自販機不況に活路はあるか?」。記事中、自販機の販売金額が減少している一因として郷氏が指摘しているのが、商品価格の下落だ。もはやデフレは、衣料品やファストフードだけの話ではない。ここ数年、自販機飲料の価格破壊も進んでおり、通常より安い価格で販売することも珍しくなくなっている。

 そこで気になったのが、「どこまで安く売っている自販機があるのか?」ということ。調べてみると、J-CASTニュースの2007年の記事「『激安自動販売機』全国拡大 10円缶コーヒーのカラクリ」で、「JR東千葉駅付近の自販機で10円コーヒーが売られていると書いているブログがある」と触れていた。

 自販機メーカー大手フジタカのWebサイトを見ると、1円玉や5円玉を使える自動販売機はないようなので、1本10円で売っているならそれが最安値になるだろう。せっかくなので、その激安販売の現場を見てみようと、東千葉駅に行くことにした。

ah_higasitiba.jpg 東千葉駅

 筆者の自宅の最寄り駅である秋葉原駅から東千葉駅までは、JR総武線に乗って1時間ほどの距離。運賃は往復で1300円かかるが、本来120円の缶コーヒーを10円で12本買えばもとがとれる計算だ。100本買いだめすれば1万1000円の節約、1万本買って1本100円で転売すれば90万円の冬のボーナスが手に入ることになる。これは行かない手はない。

 千葉駅の隣にある東千葉駅に着くと、政令指定都市の中心部としては落ち着いた雰囲気であることに驚く。安売り合戦が起こるのは活気のある地域と決まっているものだが、こんな静かな場所でも価格戦争が発生しているようだ。

 10円自販機の詳しい場所は分からないので、とりあえず歩き回って探してみようと改札を出て、東側の歩道橋を降りると、道路沿いに自販機が並んでいた。しかしどの自販機を見ても、350ミリリットルの缶飲料が120円、500ミリリットルのペットボトルが150円と一般的な価格で販売している。

ah_hutu.jpg 通常価格だった

 「2年前の記事に書いてあったことなので、もしかするとすでに撤去されてしまったのかもしれない」と不安を抱きつつ、次に改札の西側の歩道橋を降りると、安売りの自販機がいくつか見つかった。しかし価格をよく見ると、安売りとは言っても350ミリリットルの缶飲料を100円で販売しているくらいで、「10円」という激安価格ではない。

ah_yasuuri.jpg 1本100円は確かに安いが……

 そこで近くのコンビニに入り、店員の女性に「このあたりに10円でコーヒーを売っている自販機があるとインターネットで見たのですがご存じですか?」と尋ねてみた。すると、「それは多分、表の自販機のことですね」とひと言。「いや、100円でしたよ」と筆者が反論すると、「実は100円の表示がずれて、10円になっていたんです」と衝撃発言をする彼女。

 詳細を聞くと、「表示がずれて10円になっていた写真がインターネットにアップされて、誤解が広まってしまったようなんです。『ネットに載ってるよ!』とお客さんから言われて気が付いて、自販機を管理する伊藤園にすぐに伝えて、表示を直してもらいました。写真を撮った人は実際に買わなかったので、本当は100円だと分からなかったんだと思いますね」と話してくれた。何となく都市伝説が形成される過程を垣間見たように感じた。

ah_zyuu1.jpgah_zyuu2.jpg これが問題の自販機(左)、よく見ると今もちょっとずれている(右)

 とはいえ、10円自販機が存在しないということではない。調べてみると、大阪に住むビーチバレー選手、牛尾正和氏のブログに、「午後の紅茶」を10円で売っている自販機の画像が掲載されている。もしかすると、これも何かの間違いなのかもしれないが、さすがに筆者は大阪まで行く気力はないので、どなたか確認されたら教えていただけるとありがたい。

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