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» 2009年12月04日 08時47分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:最後は手仕舞い売りに押されたが、好悪の材料が入り混じり方向感のない展開 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10366.15▼86.53

<NASDAQ>2173.14▼11.89

<為替:NY終値>88.27-88.33

最後は手仕舞い売りに押されたが、好悪の材料が入り混じり方向感のない展開

 朝方発表された新規失業保険申請件数が予想を下回り雇用の改善が期待され、金融機関の公的資金返済表明など好材料もあり、堅調な始まりとなりましたが、ISM非製造業景況感指数が予想を下回り、小売り各社の既存店売上高も芳しくないということで、強弱感が対立、ダウ平均はマイナス圏で、ナスダック指数はプラス圏で小動きとなりました。最後は週末の雇用統計の発表を控えた手仕舞い売りやヘッジ売りに押されて軟調となりましたが、様子見気分が強く、方向感のない一日でした。ドルが買われたにもかかわらず相変わらず金先物価格が堅調となるなど、市場全体も強気にも弱気にもなり切れないという感じでした。

 原油価格は引き続き軟調となるなどインフレ懸念も薄れており、低金利の継続も期待されるのですが、好転する経済指標や雇用の指標も見られ、超低金利からの脱却、出口戦略が早まるかもしれないという懸念が頭をもたげているようです。欧州で出口戦略が取り沙汰されていることもあり、長期金利は上昇気味であり、雇用統計で改善の兆しが見られれば、景気回復を好感するというよりも金利上昇を懸念する動きとなって来るかもしれません。週末の雇用統計が適度な回復や下げ止まりであれば株式市場では超低金利継続と景気回復を確認して好感するのでしょうが、急回復や大きな悪化となったときにどちらでも市場が否定的な反応となるのかどうかが注目されます。

 個別には公的資金の返済を表明したバンク・オブ・アメリカは堅調なのですが、アメリカン・エキスプレスが大幅下落、JPモルガン・チェースも軟調となるなど金融株は全般に軟調となりました。原油価格の下落もあってシェブロンやエクソン・モービルが安く、アルコアやキャタピラー、ボーイングと言った景気敏感株は総じて軟調となりました。インテルやIBMなどハイテク銘柄の一角が堅調、ジョンソン・アンド・ジョンソンなどディフェンシブ銘柄には買い戻しが入り底堅い堅調なものが見られ、指数の下支えとなっていました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円安を好感する動きや外国人売買動向が大幅買い越しと伝えられたことから買い先行となり、「円キャリー取引」のような動きで断続的に買われ、大幅高となりました。節目と見られる9700円の水準をあっさりと抜けても買い気は途絶えず、最後まで買いが続き高値引けとなりました。日銀の金融緩和というよりは米国の金利上昇懸念から日本円での調達に切り返るよな動きになったのかもしれません。

 米国市場は軟調となりましたが、為替が円安に振れたこと、特に対ユーロで大きく円安に振れたことから、底堅い展開となるものと思います。昨日の急騰の反動や週末の手仕舞い売りに押される展開となりそうですが、逆に昨日の上昇で日本株の割安感を見直す展開となるかもしれません。経済対策の内容が見えてくればその内容に合わせるように物色対象が絞られてくるのでしょうが、取りあえずは円安に反応することになりそうで、主力輸出関連銘柄などが買われることになるのでしょう。原油価格は軟調ですが、金価格は依然として上昇となっており非鉄株なども収益回復が期待されて物色される場面もありそうです。

 日経平均の節目と見られる9500円から600円水準を抜けて今度は10000円の水準を試す動きとなりました。さすがに昨日の急騰の反動や週末ということもあり、10000円の水準をあっさりと抜けてくれば達成感から、抜けなければ失望感から手仕舞い売りがかさんで上値の重い展開となるものと思います。再び9500円から700円程度での今度は底堅さを確認する場面もありそうです。ただ、目先的に過熱感が強まっていると言うよりは売られ過ぎの修正と言う面も強く、10000円前後での「底値固め」と言うような水準訂正となって来るのかもしれません。

本日の注目点

◇11月の車名別新車販売(自販連)

◇11月の米雇用統計

◇決算・5−10月期:日東製網(3524)

◇決算・2−10月期:ピジョン(7956)

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