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日経平均 | 9608.94円 | △36.74円 |
売買高 | 21億6420万株 | − |
日経平均先物 | 9630円 | △80円 |
売買代金 | 1兆3808億円 | − |
TOPIX | 858.74 | △0.98 |
値上がり銘柄 | 713銘柄 | − |
東証マザーズ指数 | 398.49 | △1.66 |
値下がり銘柄 | 849銘柄 | − |
日経ジャスダック平均 | 1129.58円 | △3.66円 |
変わらず | 122銘柄 | − |
騰落レシオ | 66.18% | ▼3.44% |
懸念材料も後退したが、前日の大幅高の反動や金融緩和策への失望感から上げ幅限定
米国市場が大幅高となり、シカゴ市場(CME)の日経平均先物が堅調となっていたのですが、昨日の大幅高の反動や為替が円安方向に振れなかったことが日銀の金融緩和政策への失望感と取られ、売り先行となりました。売り気配から始まるものなども見られましたが、寄り付きの売りが一巡した後は外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、堅調となる場面もありました。金融緩和策も買い上がる材料にはならないもののデフレ対策と言う意味では売り叩き難いことや持高調整の売りも見られないことから底堅い展開で小動きとなりました。
後場に入ると昼の時間帯に為替が円安に振れたこともあり、底堅さを好感する格好で買い先行となりました。ただ、円安が進むこともないので積極的に買い上がるような動きもなく前場同様に底堅いながらも上値の重い展開となりました。上値の重さを嫌気しては売られ、売り一巡後は買われるというような繰り返しで、指数は方向感のない展開が続きました。金融緩和策が発表されたにもかかわらず、銀行株や電鉄株などは売られ、円安となったにもかかわらずハイテク銘柄などもまちまちとなりました。結局最後まで方向感はなく、ドバイ信用不安前のような狭い範囲での相場となりました。
小型銘柄も乱高下となるものが多く何とも落ち着かない相場となりました。目先筋の売買が中心と見られ、大きなトレンドの中での動きということではないようです。東証マザーズ指数、二部株指数と日経ジャスダック平均は堅調となったものの上値の重い展開となりました。先物は散発的にまとまった売り買いは見られるものの追随するような動きはなく、指数の方向感を出すような動きはほとんど見られませんでした。あくまでも目先的な売買が中心となっていたようです。
期待された日銀の金融緩和策も失望させるものでした、「緊急の金融政策決定会合」と言うことで、勝手に「ゼロ金利」だとか「国債買い入れ」などを期待した方が悪いのでしょうが、これまでの政策の延長であり、特に大きなインパクトはないものと思います。ただ、デフレ対策、と言うことでは少なくとも円高がどんどん進むという懸念は薄れるものと思われ、円高を懸念して設備投資を控えていたようなところは設備投資にも動きが出るのでしょうし、円高懸念で身動きが取れなかった企業などは動き安くなることは確かではないかと思います。政府の経済対策次第ですが、本気のデフレ対策が期待されます。
基準線に上値を押さえられる格好となりました。節目と見られる9500円から600円と言う水準でもあり、いったんは上値も重くなったものと思います。ただ、まだRSIやストキャスティックスは底値圏から戻りを試しているような状況であり、転換線のサポートを確認する場面もあるのかもしれませんが、強含みの展開は続くものと思います。
節目と見られる水準まで戻ったことで上値も重くなりました。基準線に上値を押さえられてもあり、いったんはもみ合いとなり、転換線あたりの押し目を確認するような場面もあるのかもしれません。RSIやストキャスティックスは底値圏からの反発でまだまだ上値余地もあり、強含みの展開は続くものと思います。
底入れ感も出てきたのですが、買い上がるだけの材料に乏しく、下値を固めるような動きになっています。RSIもストキャスティックスも底値圏からの反発となっており、まだまだ移動平均線や基準線からの乖離も大きいので底堅い堅調な展開が続き、戻りを試す動きとなるのでしょう。
金融緩和策への失望感と好感する動きが交錯
JPEX(ジャパンエクスプレス)が持分法適用会社から除外され、持分法投資損失が大幅縮小、コスト削減効果などもあり営業利益の上振れが期待できるとして外資系証券が目標株価を引き上げたことが好感されて買われ、大幅高となりました。
この12月から1月に半導体の大型設備投資が相次ぎそうだとして、半導体製造装置の受注改善期待が高まったということで外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げたことから素直に好感されて買われ、大幅高となりました。
同社など銀行株が軟調となりました。昨日の大幅上昇の反動、特に金融緩和策への期待が国債買い入れやゼロ金利政策などを期待するなど、強かった分、失望感から売り急ぐ展開となりました。
昨日発表された11月の売上高(速報値)は相変わらず主力の衣料品の販売不振で低迷していることが嫌気され、軟調となりました。
JFEスチールが製鉄所などで実施している一時休業を来年1月に取り止めると新聞で報じられ、粗鋼生産がアジア向けに回復、事業環境が好転しているものとして好感され、堅調となりました。
両社など損保株が高くなりました。特に材料が出たわけでもないのですが、金融緩和政策が示されたなかで、公募増資など目先的な需給に不安がないことで、持高調整の買いが入ったものと思われます。
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