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» 2009年12月01日 08時28分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:クリスマス商戦の出足が不調だが、信用不安が薄れたことなどから堅調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10344.84△34.92

<NASDAQ>2144.60△6.16

<為替:NY終値>86.34-86.4

クリスマス商戦の出足が不調だが、信用不安が薄れたことなどから堅調

 注目されたクリスマス商戦の出足=前週末の小売り業全体の売上高は来店客数などは増えたものの客単価が低下したことなどから小幅増に止まり、小売り関連銘柄などが売られて軟調な始まりとなりました。ただ、その後はドバイの信用不安に対する懸念も薄れて金融株などに買戻しも入り、原油価格など商品価格が堅調となると資源株などを中心に買われて指数も堅調となりました。金利も低下しドルが売られましたが、商品市況高に繋がるなど資金の流れは依然としてしっかりとしているようです。

 「ドバイ・ショック」の影響が限定的とされたことで買戻しを急ぐ動きもあったようです。クリスマス商戦の出足はあまり芳しいものではないのですが、かえって超低金利継続ということで、投機的な資金などは健在ということのようです。ドル安や投機的な資金の流れが良いことで、国内での個人消費や雇用の回復に繋がるという見方になっており、信用不安、信用収縮懸念さえ出てこなければ引き続き景気回復に合わせるような堅調な地合いが続くものと思われます。「ドバイ信用不安」があってもセンチメントに変化は見られないようです。

 個別にはドバイ信用不安が限定的とされたことで、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エキスプレスといった金融株が軒並み堅調、原油価格が堅調となりましたが、エクソン・モービルが高く、シェブロンやアルコアが軟調となるなど、資源株や素材株はまちまちとなりました。景気敏感株もキャタピラーが高く、ボーイングが安いなどまちまちで全体として方向感は見え難く、インテルやIBM、マイクロソフトなどハイテク銘柄は小幅に堅調となるものが目立ちました。ホーム・デポやウォルマートは軟調とはなりましたが、大きな下落とはならず底堅さも見られ、地合いの良さが見られました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の大幅下落の反動や週末の欧州市場が堅調、米国市場も底堅かったこと、また、為替も円高一服となったことなどから買い先行となりました。週末のヘッジ売りの買戻しなどもあり買い気配から始まるものも多く、外国人も買い越し基調と伝えられたことで、寄り付きの買いが一巡した後も堅調な展開が続きました。円高に振れると上げ幅を縮小する場面もありましたが、最後は月末のお化粧買いも見られ高値圏での引けとなりました。政策期待もあって底入れ感も強まったものと思います。

 米国市場が底堅い堅調な展開となったこともあり、「ドバイ・ショック」の影響は限定的と考えても良さそうです。為替が若干円高気味なのが気にはなりますが、特に大きな動きでもなく落ち着いており、日本市場も落ち着いた展開となりそうです。そうは言っても相変わらず政策の方向性が見えないことやデフレに対する対策もはっきりと具体化しないことなどから、売られ過ぎの修正や値ごろ感からの買いは入るのでしょうが積極的に上値追いというわけにはいかず、指数の上値は重いものと思います。海外市場で原油価格などが堅調なことから資源株などが底堅く、信用不安が薄れたことで金融株なども買戻しを中心にしっかりとして来るのでしょう。為替は円高ですが、ハイテク銘柄や自動車株なども新興国を中心に活動しているような企業は個別に物色されるかもしれません。

 為替が円高傾向にあることから、指数の上値は重いかもしれませんが、日経平均の9000円、TOPIXの800まで突っかけるような動きは当面回避されそうです。9000円水準=7月の安値を意識した水準で下げ止まったことで下値を売り叩き難くなっており、底堅さは見られるものと思います。ただ、デフレ対策などの具体的な政策が見えてこないことには底割れの不安は常に付きまとう感じで上値も限定的となって来るものと思います。中期的に見ても、9500円から600円というところが節目となるのでしょうし、目先的には9400円前後で上値を押さえられてしまうのではないかと思います。本日も9300円台での上値の重さを確認することになりそうです。

本日の注目点

◇11月の新車販売台数(自販連)

◇11月の大手百貨店売上高速報

◇ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)

◇11月の米新車販売

◇11月の米ISM製造業景況感指数

◇10月のユーロ圏失業率

◇決算・2−10月期:SUMCO(3436)

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