スイス、オーストリア、ドイツすべてのヨーデルをこなす、日本の女性ヨーデル歌手の第一人者として認められている北川さん。今後については、どのような展望をもっているのだろうか?
「それぞれの地域特有の“なまり”まで含めた本物のヨーデルを、今まで以上に日本に伝えてゆきたいと念願しています。そのためには、ビアホールでのドイツヨーデルのライブだけでなく、ホールで行うコンサートタイプの公演を増やしてゆきたいと思っています。そして、これまでヨーデルというものを知らなかった方々が日常的に聴くようになってほしいと思っているんです。そのためには、“ホンモノ”を伝えることに加えて、日本人向けに、私自身が作詞作曲してゆく活動を今後増やしたいと思っています。
あと、現在進めている活動としては、日本初となるスイスヨーデルのクラスを担当しています。聴くだけではなく実際に歌える人を育てる『ヨーデル教育』もやってゆきたいと考えています」
ヨーデル歌手としての活動とオペラ歌手としての活動の比率は、どのように変わってきているのだろうか。「20代の頃は、オペラ系80%、ヨーデル20%でしたが、現在は、オペラ系10%、ヨーデル90%くらいの比率ですね。今後も、そういう方向になると思います」
これから年末に向けて、忘年会シーズンを迎える日本。ビールを飲む機会も増えるだろう。そんなとき、北川さんのビアホール・ライブに行ってみるのもいいかもしれない。
本稿執筆中、北川さんから「新しいレギュラーが決定しました」という嬉しいニュースが飛び込んできた。ドイツで400年の歴史を有するビアホール「ホフブロイハウス」の東京版、新宿「ツムビアホフ」でのライブステージである。非常に盛り上がるライブと聞き筆者も、12月27日に予定される北川さんのステージに馳せ参じることにした。
百聞は一見に如かず。興味をもたれた方はぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。きっと、北川さんならではの、お客さんを愛してやまない暖かな雰囲気に包まれつつ、これまで経験したことのないひと時を過ごせるだろうから。
12月7日:銀座ゲルマニアにて。ヨーデル北川桜とビアムジカンテンより3人編成。ドイツバイエルンヨーデル、オーストリアヨーデル、カウベル演奏など。
12月19日:ハイデルベルクドイツ語学院クリスマスパーティに出演。霞ヶ関の法曹会館にて。ヨーデル北川桜とエーデルワイスムジカンテンより2人編成。ドイツバイエルンヨーデル・オーストリアヨーデル、カウベル演奏、ドイツのダンスなど。
12月20日:横浜チアーズ:ヨーデル北川桜とエーデルワイスムジカンテンより3人編成で。ドイツバイエルンヨーデル、オーストリアヨーデル、カウベル演奏など。
12月27日:ドイツビアホール ツム ビアホフにて。新宿歌舞伎町にある、ミュンヘンの『ホフブロイハウス』を再現したドイツ式ビアホールで、本場ドイツ同様の盛り上がりを。詳細は未定。
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1956年福岡県生まれ、東京大学文学部卒。大手電機メーカー、経営コンサルティング会社勤務を経て、現在は自由が丘産能短大・講師、文筆家、戦略経営協会・理事・事務局長。企業の「経営革新」、ビジネスパーソンの「自己革新」を主要なテーマに、戦略経営の視点から、フジサンケイビジネスアイ、毎日コミュニケーションズなどに連載記事を執筆中。主要著書として、「Google なぜグーグルは創業6年で世界企業になったのか」、「43の図表でわかる戦略経営」、「ヤマハ発動機の経営革新」などがある。趣味は、クラシック音楽、美術、スキー、ハワイぶらぶら旅など。
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