FXのレバレッジ、「200倍〜500倍」が13.5%

» 2009年11月27日 13時16分 公開
[Business Media 誠]

 FX(外国為替証拠金取引)取引の経験がある人はどのくらいいるのだろうか。楽天リサーチの調査によると、経験者は6.8%で、そのうち現在FXを行っている人は3.7%にとどまっていることが分かった。一方「FXはしていないし、やってみたいとも思わない」人は61.8%。しかし「FXはしていないが、興味はある」「FXはしていないが、近日中に始めようと思っている」「FXはしていないが、口座は持っている」を合わせると3割を超える(31.4%)ことから、「利用意向を持つ潜在的ユーザーは必ずしも少なくない」(楽天リサーチ)としている。

 FXをする上で、魅力に感じる(感じた)のはどの点ですか、と聞いたところ「ハイリターンである」(23.4%)と「少額から始められる」(21.5%)が上位に並んだ。一方、FXをする上で不安に感じる(感じた)点を尋ねると「ハイリスクである」(59.9%)が最も多く、次いで「取引が難しそう」(26.6%)、「FX会社の倒産」(17.0%)という結果に。「ハイリスク・ハイリターンというFXの金融商品としての特徴を多くの人が認識していることがうかがえた」(楽天リサーチ)

(出典:楽天リサーチ)

何倍のレバレッジで取引をしていますか?

 FXには独特の専門用語があるが、それらはどの程度認識されているのだろうか。「レバレッジ」「スワップ」「スプレッド」「ロスカット」の4つの単語について、認知度を聞いたところ「初めて聞いた」が68.8%にも達した。一方「理解している」「だいたい理解している」の合計は14.5%にとどまっており、「FXの詳細についてまでは認知されていないことが見受けられた」(楽天リサーチ)

 現在FXを行っている人は、何倍のレバレッジで取引しているのだろうか。普段の取引内容を聞いたところ「10倍未満」(35.1%)が最も多く、次いで「10倍以上20倍未満」(16.2%)だった。ただ「200倍以上500倍未満」という人も13.5%いた。「レバレッジの倍率を上げるほど効率的に利益を上げられるのがFXの仕組みだが、その分、リスクも増大することもあってか、高倍率のレバレッジを積極的に選択している人は少数派のようだ」(同)

(出典:楽天リサーチ)

 また、金融庁がレバレッジの倍率に上限を設けようとしているが、レバレッジ規制が行われた場合にどうするかを尋ねたところ、「今までとかわらない」(81.1%)という答えが大多数を占めた。

 インターネットによる調査で、20〜69歳の男女1000人が回答した。調査期間は10月23日〜10月25日まで。

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