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» 2009年11月26日 16時13分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国市場は堅調だが円高を嫌気して軟調 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9383.24円 ▼58.40円
売買高 19億4681万株
日経平均先物 9390円 ▼60円
売買代金 1兆1725億円
TOPIX 829.56 ▼3.73
値上がり銘柄 680銘柄
東証マザーズ指数 386.29 △5.41
値下がり銘柄 866銘柄
日経ジャスダック平均 1125.24円 △0.64円
変わらず 136銘柄
騰落レシオ 60.72% ▼2.66%

日経平均

米国市場は堅調だが円高を嫌気して軟調

 米国市場は経済指標に改善も見られたことから、堅調となりましたが、日本市場は為替が大きく円高に振れたことを嫌気して売り先行となりました。それでも、米ドル以外の通貨に対しては比較的底堅いことや商品市況が堅調なことから寄り付きの買いが一巡した後は、買戻しを急ぐ動きもあって堅調となりました。輸出株などが売られて上値も限定的となりましたが、円高メリットを取りざたする動きも多く、指数は堅調となりました。

 後場は昼の時間帯に一段と円高に振れたことなどから、売り先行となりました。それでも引き続き円高メリット銘柄を買う動きに加え、持高調整、円キャリー取引の解消(巻き戻し)も見られたようで、銀行株などに買戻しが入り指数を下支え、底堅い展開となりました。前場堅調となったものが売られる場面もありましたが、為替が大きく動いた割りには反応が鈍いような感じで、指数は底堅くなりました。

 小型銘柄も個別の反応となり、特に為替の影響が出たというよりは目先的な需給に振らされた感じです。東証マザーズ指数は大幅高となったのですが、二部株指数や日経ジャスダック平均は小動きとなりました。先物もまとまった売り買いはすくなく、指数を大きく動かすようなこともありませんでした。前場はまとまった買いが入る場面もあり、指数を押し上げた場面もありましたが、後場は寄り付きにまとまった売りが出た他はほとんど動きはありませんでした。

 見るたびに為替が円高に振れるような場面もありましたが、その割りには株価はしっかりとしていたといえるでしょう。為替の影響がありそうな銘柄にも比較的影響はすくなく、為替の動きも商品市況と同様に投機的な動きが中心ということなのでしょう。それにしても、これだけ為替が動いた割りに、指数は底堅いといえるでしょう。昨年の秋の暴落時には逆に為替がこの程度の円高で大幅下落となるケースも多かったような気がします。つまり、為替に対する耐性が出来ていることや為替に関係ないところで業績が回復しているということを示しているものと思います。円高も一時的なものなのか、今後も底堅い動きが続くのでしょう。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 軟調となりましたが、底堅い展開となっています。「上ヒゲ」の長い形で、明日の寄り付きが堅調であれば底入れとなる可能性もありそうです。遅行線が日々線の高値でのもみ合い水準の日柄に応答しており、RSIもストキャスティックスも底値圏にあることからいつ底入れとなってもおかしくはないところです。

TOPIX

NYダウ

 「切り込み線」での底入れとはなりませんでしたが、今日は「上ヒゲ線」となり、ここで底入れとなる可能性も出てきました。遅行線が日々線の高値圏の日柄と応答しており、RSIもストキャスティックスも底値圏にあり、また基準線や移動平均線との乖離も大きく、そろそろ底入れとなりそうです。

円相場

NYダウ

 10月安値水準を割り込みました。ちょうど昨年12月と今年の1月の水準となっていますが、「米国売り」とはなっておらず金利面から売られているだけなので、下値も限定的となって来るのではないかと思います。

銘柄ピックアップ

円高や商品高への反応も限定的

住友鉱(5713) 1470 △25

 海外市場で金価格が上昇、金だけではなく非鉄金属全般に堅調な市況となっていることから、収益の上振れが期待されて買われ、堅調となりました。

AOCHD(5017) 517 ▼24

 米国で原油先物市場が堅調となったにもかかわらず、軟調となりました。この状況下において赤字決算が予想されることから、国内証券が投資判断を引き下げ、売られました。

中部電(9502) 2135 ▼15

 オーストラリア西部で液化天然ガス(LNG)開発事業で権益を取得すると発表、円高となったこともあって好感する買いが入り、2010年1月の電力料金引き上げが発表されたことを好感する動きもありましたが、後場に入ると持高調整の売りに押されて軟調となりました。

旭硝子(5201) 739 ▼63

 昨日の引け後に新株予約権付社債(転換社債=CB)で大型の資金調達をすると発表、株式価値の希薄化を嫌気した売りがかさみ、大幅下落となりました。

ニトリ(9843) 7130 △250

 「円高メリット銘柄」の代表格として、為替市場が大幅に円高に振れたことを好感して買いが集まり、大幅高となりました。

ドワンゴ(3715) 163300 △12300

 急激な円高で輸出株などのへの買いが敬遠されるなかで、26日付の新聞で動画共有サイト事業が2010年4−9月期に黒字化する見通しと報じられたことが好感されて買われ、大幅高となりました。

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