どこまで出世したい? 若手社員と内定学生の考えに違い

» 2009年11月24日 18時19分 公開
[Business Media 誠]

 あなたは入社する会社に対して、愛社精神はありますか? 2010年4月に入社を控えた学生に聞いたところ、84.3%の人が「ある(非常にある28.0%+まあまあある56.3%)」と回答していることが、毎日コミュニケーションズの調査で分かった。一方、入社2〜5年目の若手社員に尋ねると、愛社精神がある(非常にある7.0%+まあまあある45.6%)という人は52.6%と、両者の間で30ポイント以上の差が出る結果となった。

 また「将来、転職すると思いますか?」と聞いたところ、内定学生の69.6%が「しない(おそらくしないと思う60.3%+絶対しないと思う9.3%)と回答。一方、若手社員の64.7%が「転職をすると思う(必ずすると思う41.5%+おそらくすると思う41.5%)と答えた。「内定学生と若手社会人の“愛社精神”や“帰属意識”に大きな差が見られることが分かった」(毎日コミュニケーションズ)としている。

(出典:毎日コミュニケーションズ)

内定学生と若手社員の出世意識

 内定学生と若手社員は仕事に対し、どのような考え方をしているのだろうか。「定年になるまできっちり働きたい」という内定学生は68.7%。一方、若手社員の52.9%は「若いころに一生懸命働いて、早期リタイアしたい」と回答した。

 また出世に関する考え方を聞いたところ、内定学生は「部長・プロデューサーまで」が最も多く29.0%、次いで「役員まで」(22.0%)、「主任・係長まで」(10.7%)、「課長・ディレクターまで」(10.3%)、「社長まで」(6.7%)と続き、全体の78.7%が“出世したい”と考えているようだ。内定学生とは対照的に、若手社員の52.2%は「出世したいと思わない」という結果に。このほか「主任・係長まで」(11.8%)、「役員まで」「部長・プロデューサーまで」(いずれも11.0%)と続いた。この結果について、毎日コミュニケーションズは「内定学生よりも若手社会人の方が出世欲は低いという傾向が見てとれた」としている。

(出典:毎日コミュニケーションズ)

 インターネットによる調査で、2010年4月に入社を控えた学生300人と入社2〜5年目の社会人272人が回答した。調査期間は10月2日から10月9日まで。

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