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» 2009年11月24日 08時00分 UPDATE

それゆけ! カナモリさん:低価格「ハンバーグ専門店」隆盛のヒミツを考える (1/2)

最近街のあちこちで見かけるようになったハンバーグ専門店。そのヒットの裏側には、どんなヒミツがあるのだろうか。

[金森努,GLOBIS.JP]
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それゆけ! カナモリさんとは?

グロービスで受講生に愛のムチをふるうマーケティング講師、金森努氏が森羅万象を切るコラム。街歩きや膨大な数の雑誌、書籍などから発掘したニュースを、経営理論と豊富な引き出しでひも解き、人情と感性で味付けする。そんな“金森ワールド”をご堪能下さい。

※本記事は、GLOBIS.JPにおいて、2009年11月20日に掲載されたものです。金森氏の最新の記事はGLOBIS.JPで読むことができます。


ah_kana1.jpg Creative commons.Some rights reserved.Photo by jetalone

 外食各社が低価格「ハンバーグ専門店」の出店を加速しているという。フジサンケイビジネスアイに「低価格『ハンバーグ専門店』続々 『薄利多売』大都市で顧客開拓」と題された記事が掲載された。

 記事によれば、居酒屋チェーン「甘太郎」を運営するコロワイドは、今年5月、ハンバーグ専門店「ハンバーグ大魔王」の1号店をさいたま市にオープン、「デニーズ」などを運営するセブン&アイ・フードシステムズが、8月にハンバーグ専門店「ぐーばーぐ」を東京・四谷に出店、カレー店「CoCo壱番屋」を展開する壱番屋も、来年3月、ハンバーグ専門店の1号店を愛知県内に開設する計画と、まさに開店ラッシュの様子を伝えている。

 低価格の秘密は、メニューの絞り込みによる食材の一括大量購入や調理簡素化などのコスト削減で、単品価格は500円程度の低価格を実現であるとして、節約志向を強める家族を狙うとある。そして、中華の「日高屋」、イタリアンの「サイゼリア」を例にして、「なんでも屋」のファミレスなどが軒並み集客に苦戦する中、ターゲットを明確にした専門店の出店が広がりそうだと分析している。

 しかし、そもそも、なぜハンバーグなのだろうか。

 かく言う筆者も大のハンバーグ好きである。1969年から1970年まで、フジテレビ系で放映されていたタツノコプロのアニメ「ハクション大魔王」。主人公の大魔王の好物として描かれていた、大皿に山盛りにされたハンバーグにあこがれたものだった。その記憶を持つ人は多いようで、前出の「ハンバーグ大魔王」のキャラクターはもろに「ハクション大魔王」で、店頭で等身大の人形が来店客を迎えている。

 つまり、高度成長期以来、日本人はハンバーグが大好きになっていて、もはや国民食になっているのである。

 しかし、内食化が進む今日の消費環境において本当に繁盛するのだろうか?

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