目先的な過熱感から売り先行も、引き続き超低金利継続の安心感から堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年11月18日 08時49分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
前のページへ 1|2       

本日の注目銘柄

個別の材料に反応する動きか

シャープ(6753) 1023 △14

 米グーグルの携帯電話向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)を2010年前半にも日本で発売する。日本の端末メーカーがグーグル携帯の商品計画を具体的に明らかにしたのは初めて。供給先となる携帯電話会社については言及を避けたが、まずは最大手のNTTドコモ(9437)と見られる。

ソフトバンク(9984) 2085 ▼110

 インターネット経由で必要なソフトを活用する「クラウドコンピューティング」事業に本格参入する。メーカーの協力を得て、サーバーや外部記憶装置(ストレージ)を安価に調達、国内最安水準の料金を設定して先行する他社に対抗する。

マルハニチロHD(1334) 131 ▼1

 漁獲規制されるクロマグロの「完全養殖」を事業化し、同社供給量の1割を賄う。卵を人工孵化して成魚まで育てる手法を確立した。完全養殖の大規模生産は世界初。

日清オイリオ(2602) 471 ▼11

 主要原料の大豆代替として、マレーシア子会社で生産した油ヤシ由来のパーム油の輸入を2009年度は前年度比3割増やす。大豆の国際相場は3〜4年前の2倍前後、同社の大豆消費量は日本の3割弱を占めるため、調達リスクを軽減する。

日立線(5812) 226 ▼5

 東武鉄道(9001)などが建設中の新電波塔「東京スカイツリー」の設置する地上デジタル放送用送信アンテナシステムを受注した。電線や供給部品の設置と合わせ、工事には約1年かかる。

新日石(5001) 390 ▼2 、 国際帝石(1605) 755000 ▼5000 、日 揮(1963) 1724 ▼9

 イラク南部の「ナシリヤ油田」の権益獲得を巡り、イラク政府と月内にも基本契約を結ぶ見通しとなった。日本が開発を予定する鉱区は将来的に、最大で日本の原油消費量の十数%を賄う日量60万バレルの産出が見込まれる。自主開発油田としては過去最大規模となる。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  3040万株

買い  2920万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.