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» 2009年11月12日 08時30分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:低金利継続からリスク許容度が上昇し堅調な展開が続く (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10291.26△44.29

<NASDAQ>2166.90△15.82

<為替:NY終値>89.83-89.89

低金利継続からリスク許容度が上昇し堅調な展開が続く

 朝方から時間外取引で金価格が上昇していたことや欧州市場が堅調であったこともあり、買い先行で始まりました。引き続きリスク許容度の上昇などから、株式市場にも資金流入が期待され、業績の回復が見込まれる銘柄を中心に買われて堅調となりました。ベテランズデーということで市場参加者は限られて、利益確定売りに押されて伸び悩みましたが、住宅株が好調な決算を好感して買われ、景気回復期待も根強いことから景気敏感銘柄やハイテク銘柄が堅調となって指数を下支えする格好となりました。積極的に買い上がる動きは限られていたのですが、売り込み難くなっているようです。

 引き続き楽観的な見方が多いようです。低金利継続ということが景気回復の鈍さを物語っているというよりは個人ベースでの景気回復(?)つまり、個人消費の上昇には低金利が必要ということなのでしょう。金価格が若干過熱気味になっているのですが、原油価格が堅調ながらも比較的落ち着いていることで、インフレ懸念が緩和されているものと思います。低金利継続を素直に好感する動きが続いてはいるのですが、これで原油価格が投機的な動きで大きく上昇するような展開になると今度はインフレ懸念が強まり、株式市場も上値を押さえられることになるのでしょう。

 個別には金先物価格が高値更新となったことで、ニューモント・マイニングなど金鉱株が高く、原油価格も堅調でエクソン・モービルやシェブロンも堅調となりました。インテルやIBM、シスコシステムズなどハイテク銘柄は景気回復期待から堅調、キャタピラーなど景気敏感株も堅調となるものが多く見られました。決算が予想を上回ったことで、トール・ブラザーズが大幅高となり、住宅株は軒並み堅調となりました。クリスマス商戦も楽観的な見通しが多く、フェデックスやUPSなど貨物大手も堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は朝方発表になった機械受注が予想を大きく上回ったことなどから買い先行となりました。外国人も買い越しと伝えられ、中国の経済指標も堅調なのですが、持高調整の売りはまだ多く、上値の重さを嫌気して見切り売りに押されるものも見られました。日経平均は横ばいとなったのですが、値下り銘柄が1000銘柄を超えるなどさえない展開となりました。先行き不透明感が根強く、買い気に乏しい展開で売買高なども少なく盛り上がりに欠ける状況です。

 米国市場は引き続き堅調となっており、日本市場も底堅さは期待されます。業績の回復も見られるのですが依然として先が見えないことへの警戒感は根強く底堅いながらも上値の重い展開が続くものと思います。持高調整の売りが出るかどうかに掛かってはいますが、昨日軟調となった資源・エネルギー関連銘柄、商社や非鉄株などは反発となるものと思われます。ハイテク銘柄なども業績の回復期待があり、売り込み難く、持高調整の売りが出なければ堅調となって来るものと思います。引き続き目先の需給に振らされるのでしょうが、業績回復を好感する買いもそろそろ見られるものと思います。

 日経平均は狭い範囲での動きが続いています。明日のオプションSQ(特別清算指数)への思惑で先物主導での波乱もあるかもしれませんが、10000円はまだまだ節目として意識されるものと思われ、10000円を意識するところでは上値も重くなりそうです。下値も今度は9800円水準では底堅さも見られるものと思われます。指数は相変わらず方向感のない展開が続きそうですが、業績回復が鮮明になった銘柄で、持高調整の売りなどに押されたものはそろそろ反発となって来るのでしょう。指数の動きよりも個別銘柄の動きに対応した方が良いのではないかと思います。

本日の注目点

◇10月の企業物価指数(日銀)

◇10月のビール系飲料出荷量(大手5社)

◇10月の中古車登録台数(自販連)

◇10月の首都圏・近畿圏マンション市場動向(不動産経済研究所)

◇10月の米財政収支

◇9月のインド鉱工業生産

◇決算・1−9月期:楽天(4755)

◇決算・4−9月期:日本板硝子(5202)、大成建設(1801)、大林組(1802)、清水建設(1803)、鹿島(1812)、明治HD(2269)、日本水産(1332)、イー・アクセス(9427)、光通信(9435)

◇決算・8−10月期:米ウォルマート・ストアーズ

◇決算・7−9月期:米ウォルト・ディズニー

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