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» 2009年11月10日 08時43分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:低金利継続を好感、リスク許容度の増加で大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10226.94△203.52

<NASDAQ>2154.06△41.62

<為替:NY終値>89.97-90.03

低金利継続を好感、リスク許容度の増加で大幅高

 週末に開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議が景気刺激策=金融緩和策の継続で合意したことが好感されて買いが優勢となりました。出口戦略が取りざたされるのではないかということでヘッジ売りもあったことから、買戻しを急ぐ動きもあったものと思います。低金利が続くということでリスク許容度が上昇、商品市場などにも資金が流入したことで、原油や金などの商品市況も高く、資金の回転が効いて株式も商品もますます買われるというような一種「バブル」的な動きとなって指数は大幅高、ダウ平均は昨年10月3日以来の水準で今年最高値での引けとなりました。

 日本市場とは違い、金融緩和継続が素直に好感されています。買い戻しもあって指数を押し上げた面はあるのでしょうが、投資の資金、投機の資金共に回転が効いているものと思います。経済指標はまだ芳しい改善を示していないのですが、企業業績が底堅く、その底堅さがはっきりと改善のトレンドに乗るまでは金融政策の支援が得られるということで、買い安心感に繋がったのでしょう。株価が大きく上昇するまでは金融緩和が継続されるという意味で市場は捉えたものと思います。

 個別には、ダウ採用銘柄の中でクラフトフーズとメルクといったディフェンシブ銘柄が軟調となりましたが、その他は大幅高となるものも多く、特にアルコアやキャタピラー、デュポンといった素材などの景気敏感株が大きく上昇しました。アメリカンエキスプレスやJPモルガンチェースなどの金融株も金融不安も薄れたことで買われ、インテルやHP(ヒューレットパッカード)、IBMといったハイテク銘柄も景気回復期待から堅調となりました。エクソンモービルやシェブロンといった石油関連銘柄、ニューモントマイニングなどの金鉱株も買われ、業績回復期待が強まっているGE(ゼネラルエレクトリック)なども大幅高となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は相変わらず目先的な需給に振らされながら小動きとなりました。底堅さも見られるのですが外国人も売り越し基調とあって戻りも鈍く、持高調整の売りに押さえられてしまっているようです。業績回復が鮮明となった銘柄などには買いも入るのですが、物色の広がりもなく、長続きもせず、政策の不透明感や債券が売られていることもあり、買い上がり難く、指数は小動きとなっています。

 G20で金融緩和継続が確認されて米国株が高かったことから、本来であれば素直に日本市場も大幅高となることが期待されますが、日本の存在感の薄さから「日本売り」が続き上値を押さえられてしまう可能性もありそうです。債券市場では国債の需給悪化懸念が根強く、金利上昇を警戒する動きは続くものと思います。足元の業績回復は確認できており、本来であれば低金利継続が好感されるのでしょうが、政策の先行きが依然不透明であることも上値を押さえる要因となりそうです。内需拡大とは言っているものの、新興国で収益を上げている銘柄や商品市況が堅調なことから、非鉄株や商社株などを物色する動きになるのでしょう。

 NYダウ平均が今年の最高値となったのですが、日経平均は引き続き上値が重そうです。持高調整の売りがまだ続くのかどうかで指数の動きも決まりそうですが、買い手不在という感じで、積極的に上値を買い上がる動きにはなりそうもありません。ただ、さすがに日経平均も心理的な節目でもある10000円を目指す動きになるものと思います。25日移動平均線や一目均衡表の転換線、基準線、雲の水準の全てが10000円前後に集中しており、10000円を意識するところでは上値も重くなりそうです。引き続き下値は10月安値水準である9700円前後が当面は目処となるのでしょう。

本日の注目点

◇新発40年物国債入札

◇10月の景気ウオッチャー調査(内閣府)

◇10月のマネーストック(日銀)

◇10月の貸出・資金吸収動向(日銀)

◇10月の企業倒産(民間調査会社)

◇10月の工作機械受注額(速報値、日本工作機械工業会)

◇9月の国際収支(財務省)

◇9月の特定サービス産業動態統計速報(経産省)

◇EU財務相理事会(ブリュッセル)

◇ガイトナー米財務長官が来日(11日まで)

◇決算・4−9月期:電通(4324)、博報堂DYHD(2433)、日揮(1963)、東京急行電鉄(9005)、横河電機(6841)、ヤクルト本社(2267)、凸版印刷(7911)、ワタミ(7522)

◇決算・4〜9月期:英ボーダフォン

◇決算・7−9月期:英バークレイズ、HSBC、仏クレディ・アグリコル

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