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» 2009年11月09日 08時00分 UPDATE

それゆけ! カナモリさん:3度目の正直なるか? カフェ市場に切り込むマクドナルド (1/2)

かつてマックカフェで苦汁をなめたマクドナルドが、ついにリベンジに動いた。カフェラテやカフェモカなどのメニューをマック価格で売り出す。日本のカフェ市場はマクドナルドに全面降伏するのだろうか。

[金森努,GLOBIS.JP]

それゆけ! カナモリさんとは?

グロービスで受講生に愛のムチをふるうマーケティング講師、金森努氏が森羅万象を切るコラム。街歩きや膨大な数の雑誌、書籍などから発掘したニュースを、経営理論と豊富な引き出しでひも解き、人情と感性で味付けする。そんな“金森ワールド”をご堪能下さい。

※本記事は、GLOBIS.JPにおいて、2009年11月6日に掲載されたものです。金森氏の最新の記事はGLOBIS.JPで読むことができます。


ah_makukafe.jpg Creative Commons.Some rights reserved.Photo by hilarymason

 日本マクドナルドがついに、カフェ市場の完全制圧に乗り出した。ファストフードの強大なるコスト・リーダーの本格進出は、この後のさらなる大胆な展開も予感させる。11月3日、東京ウォーカーは「スタバに対抗? マックが『カフェモカ』などコーヒーメニューを強化!」と題した記事を掲載した。ほかのメディアでも、マクドナルドのカフェメニュー強化は大きく取り上げられている。

 今回は、カフェラテ、キャラメルラテ、カフェモカ、カプチーノなどの、より「カフェらしい」メニューを投入しただけでなく、「マックカフェ」という新ブランドとして販売していることが大きな特徴である。

 このブランドネーム。日本マクドナルドとしての壮絶なリターンマッチへの決意を表わしている。ご記憶の方も多いと思うが、「マックカフェ」は元々は単なる商品ブランド名ではない。マクドナルドの新業態・カフェ店舗として1998年にスタートした店舗ブランド名である。

 その1度目のチャレンジは店舗を矢継ぎ早に展開したものの、翌年撤退。2度目のチャレンジは2007年に同名の店舗を複数展開したが、翌年から縮小を余儀なくされ、現在、同社のWebサイトにはその形跡を示すものすら残されていない。

 2008年2月、GLOBIS.JPで掲載された小西賢明氏の記事「お客様を想え。Vol.3 マクドナルド――ターゲットの見えないマックカフェ」で、小西氏は「ターゲットが曖昧すぎる」「顧客不在のまま自己都合でビジネスを描いている」と批判しながらも、「マクドナルドの底力をすれば、きっと次はやってくれるはず」とエールを送っていた。

 その次が、来た。それも、ドでかいインパクトで。

 下地作りは昨年2月から始まった。新業態店ではなく、既存店舗でのカフェメニュー拡充という方向性にかじを切った。既にその前に顧客から評判の悪かったコーヒーを、ホット、アイスともに「プレミアムローストコーヒー」化して100円(現在は120円)で提供し、無料キャンペーンを何度も実施。「マックのコーヒーは安くてうまい」とのイメージを完全に植え付けた。

 そして、3度目の挑戦。新業態店ではなく、本体メニューへ全面的にカフェメニューを組み込んだ。もはや失敗が許されない最後のリターンマッチ。その勝算はどれほどのものだろうか。

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