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» 2009年11月06日 16時24分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国株高を受けて買い先行で始まるものの、週末の手仕舞い売りに押されて尻すぼみ (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9789.35円 △71.91円
売買高 18億8277万株
日経平均先物 9780円 △80円
売買代金 1兆2632億円
TOPIX 874.01 ▼0.95
値上がり銘柄 453銘柄
東証マザーズ指数 423.46 ▼6.72
値下がり銘柄 1115銘柄
日経ジャスダック平均 1200.14円 ▼2.71円
変わらず 118銘柄
騰落レシオ 80.35% ▼4.67%

日経平均

米国株高を受けて買い先行で始まるものの、週末の手仕舞い売りに押されて尻すぼみ

 米国株が大幅高となったことから、日本市場も先物を筆頭に買い気配から始まるものが多く見られるなど、寄り付きから大幅高の始まりとなりました。ただ、寄り付きの買いが一巡した後は外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、上値が重く、持高調整の売りも依然として見られるようで上値の重さを確認すると見切り売りなども見られました。ハイテク銘柄などを中心に買い戻しも入りましたが、ディフェンシブ銘柄や金融株が売られ、指数は小動きとなりました。

 後場に入るといつものことながら、方向感なく小動きとなりました。寄り付きから上値の重さを確認するような動きとなり、じりじりと値を崩し見切り売りを誘うような展開となり、指数も上げ幅を縮小となりました。さすがに9700円台では売りも手控えられるということなのか底堅さも見られましたが、週末ということや米国雇用統計の発表などを控えて週末の波乱を懸念して買い急ぐ動きにはならないようです。引けを意識する時間帯には見切り売りもかさみ、売りの多さを見て手仕舞い売りやヘッジ売りも多く、上げ幅を縮小して安値圏の引けとなりました。

 小型銘柄は見切り売りや週末の手仕舞い売りに押されて軟調なものが目立ちました。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調となりました。先物も積極的に仕掛けるような売り買いはほとんど見られず、指数に追随するような動きや目先の動きに右往左往するような動きばかりで、最後まで方向感が出ることもありませんでした。方向感を持っての売買と言うよりも目先の動きばかりを追いかけているような感じです。

 相変わらずさえない展開となっています。米国株が大きく下げるときは一緒になって下げるのですが、上がるときは「どうせ明日は下がるだろう」と追随する動きも限られてしまうようです。おまけに米国市場に反応せずに上昇も限定的となった割りには週末の米国での雇用統計やその経済指標の発表を受けた米国市場を気にしているという、要するに買い気に乏しい状況ということなのでしょう。持高調整の動きは季節的な問題など業績や金利、為替に関係ないところでの動きなので、それほど気にすることでもないのですが、逆にその動きばかりを気にしているようです。景気回復、業績回復の流れには今のところ変化はないと思います。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 10月安値水準を意識して底堅さは見られるのですが、その割りには反発が鈍いようです。ストキャスティックスは底値圏にあり、RSIも底値に近いのですが反発力が鈍く、遅行線が日々線と「底−底」一致の日柄(遅行線と日々線の底値が日柄的に一致するところ)で底入れとなるのかもしれません。

TOPIX

NYダウ

 底堅さは見られるものの反発となる気配が見られません。ストキャスティックスは底値圏になりましたが、RSIは水準は低いものの下落余地もあり、遅行線が日々線の底値の日柄になるまで底値を固める動きが続くものと思います。

円相場

NYダウ

 基準線と雲の間で方向感のない展開となりました。ストキャスティックスは底値圏からの戻りを試し、RSIはまだ下値余地があるという状況であり、もう少し基準線と雲に挟まれて身動きが取れない状況が続くのではないかと思います。大きく円高に振れるというよりはいったん円安方向に動きそうです。

銘柄ピックアップ

引き続き決算発表に反応するも上値が重い

トヨタ(7203) 3520 ▼60

 昨日の引け後に2009年7−9月期の連結最終損益が黒字になったと発表、併せて2010年3月期通期の業績予想を上方修正し、好感した買いが入り堅調な始まりとなったものの、週末の手仕舞い売りや上方修正幅がアナリスト予想などを下回ったとして上値の重い展開となり、見切り売りもかさんで軟調となりました。

NEC(6701) 273 △25

 月内にも大型資本増強をすると新聞で報じられ、株式利益の希薄化を嫌気する動きから上値の重い軟調な始まりとなりましたが、発表された数字が新聞報道よりも少なかったことや、財務体質の好転を好感する買いや出尽くし感からの買戻しが入り逆に大幅高となりました。

イビデン(4062) 3180 △100

 2010年3月期下期以降の業績回復から国内証券が投資判断を引き上げたことから買われ、大幅高となりました。米国で半導体株が堅調となったことも買い戻しを急がせる要因となったものと思います。

宇部興(4208) 241 △12

 電池材料などが好調ということで2010年3月期業績の上振れが期待されるとして、外資系証券が投資判断と目標株価を引き上げたことが好感されて買われ、大幅高となりました。

ブリヂストン(5108) 1436 ▼45

 昨日の引け後に2009年12月期の連結最終損益が従来予想の黒字から赤字に転落したと発表、通期の最終赤字転落は1961年の上場以来初、ということで嫌気した売りがかさみ大幅下落となりました。

日立造(7004) 125 △6

 大幅高となりました。昨日の引け後に2010年3月期の連結純利益が従来予想から倍増する見通しと発表、素直に好感する買いが入り大幅高となりました。

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