欧州パッケージツアーの仕掛け人――クオニイ・ジャパン 松日樂優紀さん(後編)あなたの隣のプロフェッショナル(3/5 ページ)

» 2009年11月06日 08時00分 公開
[嶋田淑之Business Media 誠]

英国で働きたいという思い、そしてクオニイとの出会い

 「ロンドン時代、休暇中の楽しみは何といっても旅行で、欧州各国を旅して回りました。英国国内はもちろん、ドイツ、ベルギー、オランダ、ルクセンブルク、フランス、アイルランド、イタリア、スペイン……、全部ユースホステルに泊まって学生ならではの旅を楽しみました」

 上智大学で専攻しているフランス語はどうなったのだろうか?

 「会話力を落とさないように、ロンドンでもフランス語のレッスンを受けていました。そして、専門学校の課程が終了した後、フランスのシャンベリーの語学学校に行って、1カ月間レッスンを受けました」

 シャンベリーとは? それになぜ?

 「スイスとの国境に近い小さな街なのですが、友人からの絵葉書にシャンベリーの風景が描かれていて、そのカワイらしい雰囲気が気に入って、直感でここにしようと思ったんです(笑)」

シャンベリーの語学学校

 楽しい時間というものは、いつでもあっという間に過ぎていくもの。帰国が近づいてきたころ、松日樂さんは「このまま英国に残って働きたい」と思っていた。

 「でも、『上智大学をきちんと卒業した上で、2〜3年社会勉強を積んでからの方が良い』とアドバイスしてくださる方がいたんです。そして、帰国後のアルバイト先としてクオニイ・ジャパンを紹介してくださったんです」

 帰国し、上智大学に5年生として戻った松日樂さんだったが、留学前にすでにほとんどの単位は取得済みだったという。

 「大学の授業は週に2回のみでした。1つはゼミ。そしてもう1つは学芸員実習です。私は西洋美術が好きで、1年生のころから美術史系の授業をたくさんとっていたので、それを生かして学芸員の資格を取得しました。ちなみに好きな画家はマティスです。授業の時間以外は、クオニイに週5日通って仕事をしていました」

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