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» 2009年11月04日 17時08分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:業績回復を示す決算発表が多いにも関わらず相変わらず指数の上値は重い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9844.31円 △41.36円
売買高 16億8416万株
日経平均先物 9820円 ▼10円
売買代金 1兆2243億円
TOPIX 881.27 △0.73
値上がり銘柄 733銘柄
東証マザーズ指数 433.89 ▼1.45
値下がり銘柄 810銘柄
日経ジャスダック平均 1209.20円 △1.53円
変わらず 144銘柄
騰落レシオ 87.54% △2.66%

日経平均

業績回復を示す決算発表が多いにも関わらず相変わらず指数の上値は重い

 日本市場が休日の間の米国市場が底堅い堅調な展開となったのですが日本市場は相変わらず買い気の乏しい展開となり、寄り付きは売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)も売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡した後も、商品市況が堅調、決算動向も上方修正となるものが多い割りには戻りの鈍い、上値の重い展開となりました。業績が上方修正となっても先行きに対する様々な不安、懸念、恐怖感、が頭にあり、最後まで買い切れないということのようです。ただ、売り急がなければならない材料もなく、小動きとなりました。

 後場は買い先行となり戻り歩調で始まり堅調とはなったものの買いが続かず上値の重い展開となりました。ただ、売り飽き気分、売り一巡感もあって指数は底堅く、業績発表も引き続き好調な銘柄が多く、上値が重いからと言って売り急ぐ動きもなく、底堅いながらも上値の重い方向感のない展開が続きました。前場に引き続き、商品市況が堅調なことから非鉄株や石油株が買われ、新興国の景気回復で業績が回復している機械株や自動車株などは堅調となりました。ディフェンシブ銘柄も買い戻しなどから堅調なものも見られましたが、金融株などが軟調で最後まで指数に大きな動きはありませんでした。

 小型銘柄もまちまちとなりました。東証マザーズ指数はインターネット関連銘柄などが利益確定売りに押されて軟調となったことで下落となりましたが、二部株指数は小幅安、日経ジャスダック平均は小幅高となり底堅さが見られました。先物へのまとまった売り買いも散発的に見られるだけで追随するような動きは全くと言っていいほど見られず、指数を方向付けるようなこともありませんでした。景気の先行きが不透明なことから、大きな流れを見てのまとまった売り買いはほとんどないものと思われます。

 相変わらず目先のわかりやすい材料に反応するだけで、最後まで買い切れない、売り叩けない相場となっています。景気回復は確認できるものの、株価はどこまで織り込んでいるのか、また、この先どちらの方向に進んでいくのかがいっこうに測れない状況が続いているということでしょう。決算発表が一段落してもまだ方向感が出ないという可能性もあり、景気対策や金融政策の方向性がはっきりと見えて来るまでは方向感のない展開が続くものと思います。それまでは目先の材料や需給に振らされながら指数は右往左往することになりそうです。政策に関係なく、業績が回復しているような銘柄をしっかりと見極めて行きたいものです。

テクニカル分析

日経平均

NYダウ

 遅行線も雲の水準を割り込み、調整となったものと思います。ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIはまだ下落余地もあり、まだ本格的な戻りまでは時間がかかりそうです。遅行線が日々線の10月初めの底値に応答する日柄、日々線が雲のねじれに達する日柄までは下値を探る動きが続くものと思います。

TOPIX

NYダウ

 調整が続いており、10月初めの安値を試す場面もあるのかもしれません。ストキャスティックスは底値圏にあるのですが、RSIは下落余地もあり、遅行線が日々線の底値の日柄となるまでは下値を探る動きが続くのかもしれません。ただ、基準線の下落も止まり、この水準で底堅い動きが続けば基準線も上昇に転じるので、10月安値を割り込まなければ底堅さを確認することになるのでしょう。

円相場

NYダウ

 基準線にサポートされ底堅くなった格好です。遅行線も日々線にサポートされており、底堅さは見られるのですが、遅行線が日々線の下落している日柄に応答しており、またRSIやストキャスティックスは下げ足りないので下値を試す動きは続くのかもしれませんが、逆に言えば下値も限定的となるものとも思います。

銘柄ピックアップ

足元の業績は好調だが相変わらず先行き不透明感が拭えず

日製鋼(5631) 1096 △100

 2日の引け後に2010年3月期連結純利益が従来の減益予想から増益となりそうだと発表、好感する買いが入りストップ高となりました。国内大手証券が投資判断を引き上げたことも買い急ぐ要因となったものと思います。

エディオン(2730) 794 △53

 昨日の新聞で2009年4−9月期の連結経常利益が従来の32%減の予想から、「エコポイント」の効果などで一転、28%増となった模様と報じられ、好感する買いが入り大幅高となりました。

SUMCO(3436) 1648 ▼64

 太陽電池の悪化と円高などから、外資系証券が投資判断と目標株価を引き下げたことから売りが優勢となり、値動きの悪さを嫌気した見切り売りもあって大幅安となりました。

任天堂(7974) 23620 △400

 為替が円安に戻り切らないことや米国でのクリスマス商戦への懸念から売りがかさみ、軟調となりましたが、指標面からは割安感もあり、売り急ぐ動きにはならず、底堅さが確認されると買戻しを急ぐ動きから堅調となりました。

日本橋梁(5912) 223 △50

 ストップ高となりました。本日付の新聞で崩落寸前の状態に陥った道路橋が全国で121基あると報じられたことから、橋梁工事の受注が増えるのではないかとの思惑で買いが集まったものと思われます。

王子製紙(3861) 403 △7

 後場に入ってから堅調となりました。13時に2009年4−9月期の決算を発表、同時に2010年3月期の連結営業利益が従来予想を上回りそうだと発表したことが素直に好感されて買われ、堅調となりました。

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