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» 2009年11月04日 09時20分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:信用収縮懸念は一服で底堅さは見られるものの戻りも鈍い (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9771.91▼17.53

<NASDAQ>2057.32 △ 8.12

<為替:NY終値>90.32-90.38

信用収縮懸念は一服で底堅さは見られるものの戻りも鈍い

 日本市場が休日となっている間に米国市場はISM製造業景気指数が予想を上回ったことなどから、先週末の大幅下落の反動から反発とはなったものの、戻りも限定的となりました。信用収縮懸念は大手ノンバンクの破綻で出尽くし感から一服となったのですが、引き続き先行きへの懸念は根強く、半導体株の投資判断の引き下げなどにも敏感な反応となり、戻りも鈍くなったものと思われます。一方で、金価格が最高値を更新するなど商品市況には底堅さも見られ、売り急ぐ動きもなく、引き続き景気回復の度合いを測るという展開なのでしょう。

 先週末の大幅下落の要因となった信用収縮懸念は薄れたものの、M&A(企業の合併・買収)の話題に下支えされた格好となっています。景気の回復基調には変わりないものの、このまま順調に回復するのかどうか、景気対策での景気の底入れから「次」の段階となるのかどうか、に対しては楽観的な見方もあるものの、完全に強気にはなりきれず、ちょっと不安感が募れば、ちょっとした経済指標の悪化などが見られれば、あるいは金利上昇=出口戦略などが取りざたされれば、一気に景気回復期待が萎んでしまう可能性もありそうです。FOMC(公開市場委員会)後のFRB(連邦準備理事会)が方向性をしっかりと示すことが出来れば、再び戻り歩調となるものと思います。

 個別には投資判断の引き下げのあった半導体株が一時、軒並み軟調となりましたが最後はインテルは軟調となったものの、AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイス)は堅調となるなどまちまちとなりました。バーリントン・ノーザン・サンタフェがバークシャー・ハザウェーによる買収に合意したと報じられて大幅高、連れて鉄道株が軒並み大幅高となりました。業績の成長見通しを発表したデュポンも高くなりました。前日、2011年業績見通しを黒字化するとして大幅高となったフォードは新車販売台数の増加が発表されたことを受けて上昇する場面もあったのですが、前日の大幅高の反動もあり、小幅安となりました。

本日の相場

日経平均

 休日前の日本市場は先週末の米国株が大幅下落となったことや為替が円高に振れたことを嫌気した売りに押され、大幅下落となりました。外国人は買い越しと伝えられ、ディフェンシブ銘柄や小売り銘柄の一角が堅調となったのですが、指数を下支えすることもなく、ハイテク銘柄などを中心に大幅下落となりました。規制強化が一服すると報じられたことで、消費者金融株は買われましたが、指数を押し上げるようなこともなく、飛び石連休の谷間ということで買い気の乏しい中、大幅下落となりました。

 日本市場が休日となっている間の米国市場は底堅い展開となりました。信用収縮懸念も一服となり、金価格が最高値を更新するなど商品市況も底割れ感はなく、日本市場も底堅い堅調な展開となるものと思います。ただ、先行きに対する不透明感が拭えたわけでもなく、全体的に底堅い展開の中で、週末に業績の上方修正を発表したような銘柄が個別には買われることになるものと思います。為替も落ち着いて来たことから、新興国での需要増などから業績回復の見られる自動車株や機械株などにも見直し買いが入り、商社株などには商品市況の底堅さから買戻しもあるかもしれません。全体としては上値は重いのでしょうが底堅い、堅調な展開となりそうです。

 週末に大きく下落した反動から反発が期待されますが、政策の先行きに対する懸念は拭いきれず、上値の重い展開となりそうです。一気に心理的な節目である10000円水準を目指すというよりは、一目均衡表の「雲」の下限水準である9900円を抜けるのかどかというところではないかと思います。それでも、9900円台で引けてくれば、まだこの「雲」を割り込んでおらず、底堅い相場と言うことで、底堅さを確認しながら、10100円台半ばから200円台半ばまでの戻りを試すことになるものと思います。9900円台まで戻らないようであれば上値の重さを嫌気する展開で、9500円から600円程度の下値を試す動きとなるのでしょう。

本日の注目点

◇白川日銀総裁が講演

◇10月のマネタリーベース(日銀)

◇10月の米ISM非製造業景況感指数

◇決算・4−9月期:住友重機械工業(6302) 、TBSHD(9401)、コスモ石油(5007)、国際石油開発帝石(1605)、三井物産(8031)、王子製紙(3861)、オリックス(8591)、日産自動車(7201)、塩野義製薬(4507)

◇決算・8−10月期:米シスコシステムズ

◇決算・7−9月期:仏ソシエテ・ジェネラル、トタル、米コムキャスト、独アディダス

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