20〜34歳の人に聞く、選挙に行った理由と行かなかった理由

» 2009年10月30日 11時51分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 「政権交代」をかけて8月30日に行われた第45回衆議院総選挙。投票率は現行選挙制度となった1996年以降、最高の69.2%を記録したが、20〜34歳の人たちは今回の選挙をどのように受け止めていたのだろうか。

 今回の衆議院総選挙の投票に行ったという人(75.8%)に、その理由を聞いたところ「良い政治に変わってほしいから」(27.8%)が最も多いことが、自立人(フリーター)協会の調査で分かった。次いで「国民の義務だから」(23.8%)、「当たり前のことだから」(15.7%)、「自分の意見が言える機会だから」(13.2%)と続いた。「投票したい政治家・政党があったから」という人は6.2%にとどまったことから、「特定の政治家や政党への支持を表明する手段ではなく、より良い政治に変えるために当たり前のこととして投票しているようだ」(自立人協会)

投票に行った理由(出典:自立人協会)

 また、その候補者に投票した理由を聞いたところ「政策の内容が良いから」(36.1%)がトップ。次いで「支持する立候補者(政党)だから」(34.5%)、「なんとなく」(10.6%)、「イメージが良いから」(7.0%)という結果に。

 一方、選挙に「行かなかった」という人に、その理由を聞いたところ「投票したいと思う政党(立候補者)がないから」が最も多く25.0%。次いで「ほかの用事があったから」(21.5%)、「立候補者の人柄や政策がよく分からないから」(12.8%)、「投票所へ出かけるのがおっくうだから」(10.5%)だった。

投票に行かなかった理由(出典:自立人協会)

 ネット投票が導入されていれば投票しましたか? この質問に対し、57.3%の人は「投票した」と回答。一方、19.4%の人は「投票しなかった」としているが、「ネット投票が導入されれば、投票率の向上に効果はありそうだ」(自立人協会)としている。

 インターネットによる調査で、20〜34歳の男女が回答した。調査期間は8月31日から9月7日まで。

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