速報
» 2009年10月30日 08時53分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:GDP、特に個人消費の上振れを好感して大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9962.58△199.89

<NASDAQ>2097.55△37.94

<為替:NY終値>91.41-91.47

GDP、特に個人消費の上振れを好感して大幅高

 朝方発表になったGDP(国内総生産)が予想を上回り、5四半期ぶりにプラスとなったことから景気後退局面を脱したとの見方が広がり大幅高となりました。前日に商品市況の下落などを受けて信用収縮懸念から大きく売られていた反動もあって上げ幅が大きかったものと思います。新規失業保険申請件数は予想を上回ったのですが、継続受給者数が減少、3月以来の最低水準になったこともあり、特に材料視されることもありませんでした。商品市況が反発となったことも素材株やエネルギー株の上昇につながり指数を押し上げました。

 前日の大幅下落を一気に取り戻す展開となりました。何が変わったというわけでもないのですが、景気の回復が数字として表れたことで買戻しを急ぐ動きなどもあったものと思います。中国などと同じで景気対策の効果でGDPを押し上げている面もありますが、資金の回転が効いていることで「以前の」成長の流れに戻りつつあるということなのでしょう。極度な信用収縮からの立ち直りが資産効果や個人消費の回復につながりつつあるということなのでしょう。ただ、今後は「出口戦略」が取りざたされるなかで景気対策効果が剥げ落ちる可能性もあり、クリスマス商戦などでの個人消費の動向を確認する必要はあるものと思います。

 個別には前日の反動、個別の決算への反応、そして商品市況の上昇といった要因で上昇となりました。アルコアやキャタピラー、アメリカン・エキスプレスなどは前日の反動や景気敏感銘柄として買われ、四半期決算が予想を上回り、業績見通しを引き上げたプロクター・アンド・ギャンブルが大幅高、四半期決算で1株利益が予想を上回ったモトローラは1割近く上昇となりました。四半期決算が予想を下回ったにもかかわらず、エクソン・モービルは原油価格の上昇を好感して堅調となりました。決算で損失が予想を上回ったスプリントネクステルが軟調、ダウ平均採用銘柄ではメルクが軟調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が大幅下落となったことや円高が進んだことを嫌気して売り先行で始まり、好決算への反応も限定的で戻りも鈍く、大幅安となりました。持高調整の売り買いもあり、売買高は膨らみましたが、目先筋の売買が中心で指数自体は方向感はありませんでした。先行きの懸念が根強く、相変わらず、買い気に乏しい相場が続いています。

 米国市場が大幅反発となったことや為替も円安に振れたことから買い先行となりそうです。昨日の反動に加え、決算発表で業績の回復が見られたものの地合いの悪さで売られていたハイテク銘柄などを買い直す動きや銀行株などの買戻しを急ぐ展開となるのでしょう。また、朝方発表される失業率が予想以上に悪化するようなことがあれば上値を押さえる要因になるのでしょうが、米国市場ほど個人消費のウェイトは高くないので影響は限定的となりそうです。新政権の政策のブレや実行の遅れが取りざたされるようであればこれもまた上値を押さえる要因となってくるものと思います。

 一目均衡表の雲の下限で下げ止まり、米国株高もあって反発が期待されますが、本日しっかりと昨日の下げ幅程度でも反発して来れば再び基準線や雲の上限の水準を試す動きとなるものと思います。本日軟調となると調整が長引くのでしょうが、反発してくれば遅行線が日々線を抜けてくる可能性も高まり再び上昇基調となるのでしょう。いずれにしても、まだ下値が9500円から600円、上値が10500円から600円と言った水準の中での動きが続いているものと思われ、決算動向や米国株動向などに降らされる展開が続くものと思います。

本日の注目点

◇日銀政策委・金融政策決定会合

◇白川日銀総裁会見

◇10月の日銀展望リポート

◇9月の完全失業率(総務省)

◇9月の有効求人倍率(厚労省)

◇9月の全国消費者物価指数(総務省)

◇9月の家計調査(総務省)

◇10月のユーロ圏インフレ率

◇9月のユーロ圏失業率

◇9月の米個人消費支出

◇決算・4−9月期:ソニー(6758)、パナソニック(6752)、東芝(6502)、三菱電機(6503)、デンソー(6902)、三菱重工業(7011)、富士フイルムHD(4901)、武田薬品工業(4502)、三菱商事(8058)、丸紅(8002)、住友商事(8053)、伊藤忠商事(8001)、新日本石油(5001)、新日鉱HD(5016)、大和証券G本社(8601)、全日本空輸(9202)、NTTドコモ(9437)、東京電力(9501)、関西電力(9503)、京セラ(6971)、村田製作所(6981)

◇決算・1−9月期:アサヒビール(2502)、サッポロHD(2501)

◇決算・7−9月期:米シェブロン、仏サノフィ・アベンティス、韓国サムスン電子

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