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» 2009年10月28日 08時27分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:強弱感が対立、ダウ平均は3日ぶりに反発、ナスダック指数は大幅安 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9882.17△14.21

<NASDAQ>2116.09▼25.76

<為替:NY終値>91.78-91.84

強弱感が対立、ダウ平均は3日ぶりに反発、ナスダック指数は大幅安

 朝方は住宅価格指数が予想を上回ったことから買い先行で始まったのですが、午前中に発表された消費者信頼感指数が大幅に予想を下回ったということで売られました。ただ、一方で景気の回復と商品市況高でインフレ懸念から金利が上昇となっていただけに個人消費の回復が思わしくないことが逆に金利低下を促し、株式市場は底堅い展開となりました。原油価格が上昇となったことで、石油株なども買われ、指数を押し上げる要因となりました。ナスダック指数は個人消費の回復の遅れを嫌気する動きから大幅下落となりました。

 景気回復を織り込む過程でのスピード調整となっており、指数はまちまちとなりました。商品市況高も景気が回復していればインフレ懸念につながり、金利が上昇となることで、個人消費などの回復が遅れるというジレンマに陥っているようです。ただ、個人消費の回復が軌道に乗ればその流れは金利が上昇しても変わらないものと思われ、そこまで行くのかどうかが今は注目されているということなのでしょう。まだまだ個人消費に関しては回復とまでは至っていないようで、もう一息回復するまでは金融緩和は続くと見てもいいのではないかと思います。ここからは商品市況の上昇と個人消費の回復度合いを測りながら、と言うことでしょう。

 個別には決算で先行きに慎重な見通しを示したUSスチールが大幅安、10月の既存店売上高予想を下方修正したリミテッド・ブランズ(婦人服小売り)も売られました。前日引け後に売上高見通しが予想を下回った中国のネット検索大手百度(バイドゥ・ドット・コム)も大幅下落となりました。自社株買い取得枠の追加を発表したIBMは小幅高、予想を上回る決算を発表したBPや連結業績見通しの上方修正をしたホンダ(7267)のADR(米預託証券)は大幅高となりました。BPの決算発表や原油価格の上昇を受けてエクソンモービルやシェブロンも堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株が大幅下落となったことなどから大幅安となりました。寄り付きから売り先行となった後はいったん下げ渋る場面もありましたが、芳しくない決算発表などもあって売り直され、大幅安となりました。売り急ぐような場面は少なく、方向感のない展開ではあるのですが、買い気に乏しく戻りも限定的となり、安値圏での引けとなりました。

 米国市場はまちまちとなりましたが、ナスダック指数が大幅安となったことや為替が円高に振れたことから、日本市場もハイテク銘柄などを中心に軟調となりそうです。為替動向などには反応も鈍くなっているのですが、業績の回復を示す決算発表への反応も物色対象が広がることも無く限定されていることもあり、指数自体の上値の重さが確認されたとして下値を試す展開となりそうです。自動車株は円高にも関わらず好調な決算を受けて堅調となるのではないかと思われ、指数の下支え要因となりそうです。原油価格が反発したことで、資源株に底堅さが見られるのかどうかが注目されます。

 日経平均の下値を試すことになりそうです。節目としては10100円台半ばから200円台半ばと言う水準が節目となっており、昨日の終値を下回るようなところでは底堅さも見られるものと思われますが、指数に影響の大きな値がさハイテク銘柄がどこまで売られるのか、自動車株がどこまで下支えとなるのか、など個別の要因で底堅さも決まりそうです。持高調整の売り買いなど目先的な需給要因だけで動いているとも考えられますが、軟調ながらも底堅いような展開となるのではないかと思います。

本日の注目点

◇9月の商業販売統計速報(経産省)

◇9月の米一戸建て住宅販売

◇9月の米耐久財受注

◇決算・4−9月期:野村HD(8604)、日清食品HD(2897)、富士通(6702)、アドバンテスト(6857)、日野自動車(7205)、JR東日本(9020)、JR西日本(9021)、JR東海(9022)、東京ガス(9531)、大阪ガス(9532)

◇決算・7−9月期:米コノコフィリップス、英グラクソスミスクライン、欧州アルセロール・ミタル、台湾・聯華電子

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