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» 2009年10月27日 08時27分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:順調な業績回復も商品価格の下落や金利上昇を嫌気して大幅安 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9867.96▼104.22

<NASDAQ>2141.85▼12.62

<為替:NY終値>92.19-92.25

順調な業績回復も商品価格の下落や金利上昇を嫌気して大幅安

 週末の大幅下落の反動や業績が順調に回復している決算発表を受けて買い先行で始まり堅調となったのですが、原油価格の下落や債券価格の下落=金利上昇、などを嫌気、金融株の投資判断引き下げなどもあって急落、軟調となりました。特に経済指標の悪化などの材料がないなかで高値警戒感や目先的な過熱感もあったことから、ちょっとした悪材料に敏感に反応してしまったということのようです。景気回復が鮮明になるなかで、出口戦略が取りざたされて金利が上昇するとの懸念なども売りを急がせる要因となったものと思います。

 世界的な景気回復を織り込む流れも若干ちぐはぐな温度差が見られ、その中で為替などが波乱要因となっている面もありそうです。中国の外貨準備の問題や欧州の景気回復の遅れなども懸念されて、ちょっと行き過ぎた分の修正が行われているものと思います。ただ、目先的な需給で振れも大きくなっていますが、業績回復が鮮明になるに連れて、押し目を確認しながら堅調な展開が続くものと思います。

 個別には予想を上回る決算を発表したベライゾンコミュニケーションズは買い先行となったものの最後は軟調となり、同様に予想を上回る決算を発表しながら、コーニングも結局軟調となりました。原油価格が下落したことからシェブロンやエクソンモービルも安く、アルコアやデュポンといった素材株も軟調となりました。著名アナリストが投資判断を引き下げたとしてバンクオブアメリカやUSバンコープなど大手銀行、地銀株が軒並み大幅下落、連れてJPモルガンチェースなども大幅安となりました。一方、目標株価の相次ぐ引き上げが見られたマイクロソフトは高く、売上高見通しを引き上げたマーブルテクノロジーグループも堅調、連れてインテルなど半導体関連銘柄などハイテク銘柄の一角が堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国株安を受けて売り先行で始まったものの、円安を好感する動きなどからすぐに切り返し、一時大幅高となるなど堅調となりました。上値の重さを確認するような場面もありましたが、持高調整の買戻しもあったようで、売られた銘柄などから堅調となりました。ただ、相変わらず物色対象を絞り切れず、あくまでも目先の需給に振らされている感じで、盛り上がりのない展開となりました。

 米国市場が大幅続落となったこともあり、日本市場も軟調な展開が予想されます。昨日の相場でも底堅さと同時に物色対象の乏しさも見られ、業績回復が示されても素直に反応しきれない感じです。好決算を発表しても先行きへの警戒感もあり、為替が円安に振れても素直に乗り切れないという、とにもかくにも先が見えないことの不安が投資資金の動きを鈍らせているものと思います。商品市況が海外で軟調となったこともあり、商社株や非鉄株などはさえない展開となりそうで、金融株や不動産株も資金の流れが滞るとの懸念が強まれば軟調となりそうです。一方で幕間つなぎ的に電池関連銘柄など環境関連銘柄は政策がらみでの買い安心感もあり物色対象となるのではないかと思います。

 日経平均は下値も上値も節目を意識して動き難くなっているようです。引き続きもみ合いの水準としては目先的には下値が10100円台半ばから200円台半ば、上値が10500円から600円と言うレベルで、決算動向などを踏まえて個別の動きになるものと思います。日経平均に比べ、金融株の出遅れもあって、TOPIXの上値が重くなっており、主力大型銘柄の決算動向が鮮明になるまで上値の重い展開が続くのかもしれません。当面は下値の底堅さを確認するような展開となりそうです。

本日の注目点

◇8月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数

◇決算・4−9月期:パナソニック電工(6991)、ホンダ(7267)、ヤフー(4689)、リコー(7752)、日本郵船(9101)、商船三井(9104)、川崎汽船(9107)、花王(4452)、日立建機(6305)、日立金属(5486)、ニチレイ(2871)

◇決算・1−9月期:キヤノン(7751)

◇決算・7−9月期:米USスチール、英BP、独ダイムラー、バイエル、印タタ自動車

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