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» 2009年10月23日 08時27分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:芳しくない経済指標を業績の改善で補い、大幅高 (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>10081.31△131.95

<NASDAQ>2165.29△14.56

<為替:NY終値>91.33-91.39

芳しくない経済指標を業績の改善で補い、大幅高

 朝方発表された住宅価格指数が4カ月ぶりに下落、新規失業保険申請件数も予想を上回り、原油先物相場が軟調となるなど悪材料とされるものも多かったのですが日本市場とは反対に予想を上回る決算発表に素直に反応し大幅高となりました。日本市場とは違って収益「見通し」の引き上げが目立ち、業績の回復傾向が続くと確信しているようなところがあり、芳しくない経済指標も業績回復に引きずられて改善していくのだろうというような楽観的な見方となっているようです。

 ダウ平均採用銘柄など主力銘柄の決算発表が続々と行われ、総じて業績の改善が見られます。そしてまた、その改善傾向は続いているものとして先行きに対する楽観的な見方が増えているようです。依然として雇用問題や個人消費には懸念が残ってはいるのですが、業績回復が雇用や個人消費の改善につながり、経済自体の拡大が期待されるという「好循環」と見ているようです。金融緩和の解除や雇用のさらなる悪化などが示されず業績回復傾向が続いている限り、株価も商品市況なども強含みの展開が続くのでしょう。

 個別には好調な決算と楽観的な収益見通しを発表した銘柄が軒並み堅調でトラベラーズやスリーエムは大幅高、AT&T、マクドナルドといったダウ採用銘柄も堅調となり指数を押し上げました。その他にも決算が予想を上回ったダウケミカルやメルク、ゼロックスといった主力銘柄が高く、新型基本ソフトが発売されたマイクロソフトは小幅高となりました。一方、芳しくない決算が発表されたヌーコア(鉄鋼)が大幅下落、GE(ゼネラルエレクトリック)やクラフトフーズは利益確定売りに押されて軟調となりました。引け後に好決算を発表したアマゾンドットコムは時間外取引で大幅高となっています。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は個別に業績回復が示されたものなど好材料もあったのですが、反応は鈍く、円安も輸出企業の業績回復よりも「日本売り」と言った様相で一時大幅下落となりました。下値の節目と見られる水準で底堅さが確認されて戻しましたが、政策に対する懸念も根強く、持高調整の売りもまだまだ多く、軟調となりました。

 米国市場が大幅高となったことから買い先行となりそうですが、新政権に対する失望からの「日本売り」の動きが続く可能性もあり、また、週末ということもあって手仕舞い売りなどもかさみ上値を押さえる要因となりそうです。企業業績は広範囲の業種に渡って改善が見られており、決算発表の本格化を前にした水準訂正の動きはあってもおかしくはないのですが、昨日の相場などを見ているとそれ以上に先行きに対する懸念が強いということのようです。足元の業績改善と先行きへの不安が交錯するなかで、売られすぎたものは買い戻されることになるのでしょう。

 日経平均の10200円台半ばでのサポートを確認するかと思われましたが、昨日はその下の節目水準である10100円台半ばのサポートを確認する格好となってしまいました。米国株高を受けて再び上値を試す展開が期待されますが、足元の業績に改善が見られる割りには重くなりそうです。10300円台前半から半ばが節目となっており、その水準を抜けるのかどうかと言うところでしょう。政策の先行き、予算の削減などがうまく行くようであれば、業績改善を反映して10500円から600円の水準を目指すことになり、好調な決算見通しが相次ぐようなパターンでその水準を抜けて来るものと思います。「日本売り」が続いても業績面からの下支えで目先的には10100円台半ばが下値水準となりそうです。

本日の注目点

◇4−9月期決算:野村総合研究所(4307)、マックス(6454)、日立ハイテクノロジーズ(8036)、KDDI(9433)

◇1−9月期決算:キヤノンファインテック(6421)、千趣会(8165)

◇バーナンキFRB議長が講演(マサチューセッツ州)

◇9月の米中古住宅販売

◇7−9月期決算:米MS

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