調査リポート
» 2009年10月13日 15時40分 UPDATE

派遣のスキルアップ、半数が「金銭的余裕ない」

アイルが派遣登録者を対象に「スキルアップのための勉強や資格取得について」のアンケートを実施。64%が「今、スキルアップのために何かしている」と回答。実際に仕事に役立った資格は「簿記」「TOEIC」という。

[塙恵子,Business Media 誠]

 雇用情勢が厳しい中、資格の取得のために勉強している人も多いのでは? アイルは、同社が運営する求人求職マッチングサイト「派遣@ばる」の登録会員を対象に、「スキルアップのための勉強や資格取得について」のアンケートを実施した。回答者数は250人(回答者の男女の割合は不明。同サイトへの登録ユーザーの男女比率は、女性が72%、男性が28%)。

64%が「今、スキルアップのために何かしている」

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 「今、スキルアップのために何かしていますか?」という質問に対しては64%がしていると回答。「どのようなことに取り組んでいますか?」という問いには、やはりTOEICを始めとした英語関連やその他外国語など、語学系スキルという答えが最も多かった。

 次いでMicrosoft Office Specialist(以下、MOS)などのPCスキル系、経理系が続く。経理系は、簿記資格を目指す人が多く、また「米国公認会計士」や「国際会計検定」といった上位資格といえるものに取り組んでいる人が目立った。

スキルアップを取り組む、金銭的に余裕がない

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 「スキルアップのためには何もしていない」と回答した人に、「スキルアップや資格取得に興味はありますか?」と聞いたところ、96%が「興味はある」と回答。「スキルアップのために何かしている」と「取り組んでいないが興味はある」という回答者数を合わせると、全回答者数に対して98%が「スキルアップに取り組んでいる、または興味がある」という結果となった。

 スキルアップのために何もしていない理由として、「金銭的に余裕がないから」という回答が48%と約半数を占め、アイルは「この厳しい市況下では、スキルアップが大事と分かりつつも、資金や時間的に厳しいと感じている人が多いのでは」と分析している。

「仕事のために資格を取得したことがある」、1位は「簿記」

 これまで仕事のために資格を取得したことがあると答えた人は55%。「取得した資格の内容」は、1位が「簿記」、2位が「TOEIC」、3位が「MOS・MOUS」という結果となった。

 「資格取得にかかった期間」は54%が「半年未満」で、「資格取得にかかった費用」は、会社負担を含め「無料〜5万円未満」が60%でトップだった。

仕事に役立った資格は「簿記」や「TOEIC」など

 持っていて仕事に役立った資格を聞いたところ、1位が簿記、2位がTOEIC、3位が英検という順に。「汎用性の高い資格は仕事に直接役立つほか、業界知識としてほかの職種で生かせることもある」(アイル)。持っていて良かったという資格に関するエピソードは以下の通り。

  • (シスアド初級は)初級シスアド対策講師や現在はITパスポート試験対策講座の仕事を請け負うことができた
  • TOEICの点数が高い(950点)ので、何か英語を使う業務があると優先的に話をもらえる
  • (秘書検定2級は)自分が思う以上に、一般常識を有している証明として面接の際にさりげなく評価してもらえる。秘書経験がなくても秘書の仕事紹介の話をもらえることがある

 このほか、幼稚園教諭の資格を取得したことで、新入社員の教育担当を任されると回答する人もいるなど、「持っていることによって思わぬところで役立ったり、良いイメージを持ってもらえたりする資格もあるようだ」(アイル)

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