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» 2009年10月08日 08時25分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:個別企業の業績を織り込む格好で底堅い堅調な動き (1/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>9725.58▼5.67

<NASDAQ>2110.33△6.76

<為替:NY終値>88.58-88.64

個別企業の業績を織り込む格好で底堅い堅調な動き

 前日までの大幅高の反動や原油価格が軟調となったことなどから上値の重い軟調な展開となりましたが、決算発表を前に業績への期待が下支えする格好で指数は底堅い堅調な展開となりました。個別の材料で上げ下げする展開となったのですが、引き続き金価格が高値を更新するなど信用収縮懸念も少なく、下がったところでは押し目買いや買戻しを急ぐ動きも見られました。ドルも底堅さが見られて売り材料とはならず底堅い展開となりました。

 さすがに目先的な過熱感が強く利益確定売りや戻り売りもかさんでいますが、芳しくない経済指標を尻目に個別の企業業績に期待する見方も強く、ちょっとした材料を好感して堅調な展開となるものが多くなっています。米国内での個人消費や雇用にはまだまだ懸念が残るのですが、世界的な景気回復期待から個別企業の業績は持ち直しており、決算発表が始まる前から期待が強まっているようです。今後も決算動向に一喜一憂しながら景気回復を織り込んで行くものと思われます。

 個別にはインターネット電話ソフトの使用を解禁したと発表したAT&Tが売られ、初めて住宅を取得する人向けの減税が打ち切られると証券会社のレポートで指摘されたことで住宅建設株も軟調となりました。一方、グーグルの基本ソフトを搭載したスマートフォンを発売するとデルが発表したことでグーグルが買われ、好決算と9月の既存店売り上げが前年同月比で増加に転じたと発表したコストコ・ホールセールも堅調となりました。また、新興国を中心に出荷が順調に推移しているとして投資判断が引き上げられたコカコーラも堅調となりました。注目されたアルコアは7−9月期が赤字予想に反して黒字となり、売上高も予想を上回ったことから時間外取引で買われ、上げ幅を拡大しています。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高や商品市況高を受けて買い先行で始まり大幅高となりました。持高調整の売り買いが中心で今一つ盛り上がりに欠ける感じでしたが、銀行株や、不動産株、ハイテク銘柄などの買戻しが優勢で指数を大きく押し上げました。一方で持高調整の売りがかさんだディフェンシブ銘柄は軟調なものが目立ちましたが、売り一巡となったものから買い直されて建設株や住宅関連銘柄など堅調となるものも見られ、非鉄株も金価格の上昇などから堅調となりました。

 米国株が引き続き底堅い堅調な展開となっていることで、持高調整の売りに押された銘柄などを物色する動きも出そうです。ただ、オプションSQ(特別清算指数)算出を前に持高調整の売り買いがまだ続く可能性もあり、目先的な需給に振り回される動きは今日も続きそうです。景気や政策の先行きは依然不透明ですが足元の回復基調の中で売られすぎた銘柄も散見され、内需株、ディフェンシブ銘柄などを中心に底堅くなってくるものと思います。一方で買戻しが優勢で堅調となっていたハイテク銘柄は円高なども気になり、上値も重くなり、銀行株なども政策をにらみながら戻り売りに押される場面もありそうです。

 節目と見られる9800円水準で上値を押さえられましたが、本日も引き続きこの水準を抜けてくるのかどうかが注目されます。まだまだ過熱感が出るというレベルではなく、あっさりと抜けてくる可能性もありそうですが、一目均衡表の雲=抵抗帯の水準も上昇しており、9800円台から9900円前後では上値も重くなるものと思います。持高調整の輸出関連銘柄の買戻しが続けば引き続き底堅い展開となるのでしょうが、買いが止まると再び9500円から600円水準の下値を試す動きとなるものと思います。

本日の注目点

◇8月の国際収支(財務省)

◇9月の景気ウオッチャー調査(内閣府)

◇欧州中銀(ECB)政策理事会(ベネチア)

◇英中銀金融政策委員会

◇8月の米卸売売上高

◇決算・3−8月期:ファミリーマート(8028)、ローソン(2651)、マルエツ(8178)

◇決算・8月期:ファーストリテイリング(9983)

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