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4500万円引きの物件も……すさまじいマンションの値引き合戦

マンションの値引き合戦に歯止めがかからない。20〜30%引きの物件がズラリと並ぶ中、購入を検討している人は安さにつられて買った方がいいのか。それとも住宅ローン金利の動向に注目し、先送りした方がいいのか。専門家に聞いてみた。

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 すさまじい値引き合戦が展開されているマンション市場。最新データをみると、4500万円引きの物件が東京都内に出現したのをはじめ、20〜30%引きがズラリと並んでいる。一方で銀行の住宅ローン金利は上昇傾向にある。安さにつられて買った方がいいのか、それとも金利動向もあるので様子見か。ズバリ専門家に聞いた。

20〜30%引きは当たり前

 マンション検索サイト「リビリィ」の最新データをもとに、値引率の高い新築マンションベスト10を抽出したところ、首都圏のトップは「アトランティス三鷹」(東京都三鷹市)だった。旧価格が1億1827万円なのに対し、4547万円引きの7280万円。値引率は38.4%に達している。

 2位は「クオス日吉台レジデンシャルヒルズ」(川崎市高津区)。旧価格4890万円の物件が1500万円引きの3390万円で販売されている。値引率は30.7%。

 近畿圏の値引率トップは「リブコート長田ビューレジデンス」(神戸市長田区)。旧価格2930万円の物件が932万円引きの1998万円。値引率は31.8%となっている。

 2位は「プロパレス寝屋川フェルティール」(大阪府寝屋川市)で、旧価格3690万円の物件が1100万円引きの2590万円で販売されている。値引率は29.8%と高水準だ。

 20〜30%引きは当たり前のマンション市場。値崩れの背景には、不況による給与水準の低下などにより購入意欲が減退していることがある。「大胆に値下げしてアピールしないと興味さえ示してもらえない物件もある」(中堅デベロッパー)というから業者も辛い。

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 国土交通省が先週発表した8月の住宅統計も、業界の苦しい現実を映し出している。一戸建てやマンション分譲などを含めた新設住宅着工戸数は前年同月比38.3%減の5万9749戸で、月別の統計をとり始めた1965年1月以降、3番目の低水準を記録した。

 なかでもマンションは前年同月比71.7%減の4577戸と激減。不動産業者の資金調達が難しくなり、開発がしづらくなっているという事情もあるが、「購入意欲の冷え込みで開発にブレーキがかかっている」(同)のが大きな要因だ。

 その購入意欲をさらに減退させそうなのが、10月1日にアップした住宅ローン金利だ。三菱東京UFJ銀行など大手4行は、固定金利型のうち期間10年以上の金利を前月より0.10%引き上げ、年4.10%にするなどした。

 金利の上昇は気になるものの、物件の価格は市況低迷で大幅に下がっている。そんな状況で、購入すべきかどうか悩んでいる人は多い。どうすればいいのか。不動産コンサルタントは次のようにアドバイスする。

 「結婚など人生のイベントがあり、まとまった貯蓄や親からの一定額の資金援助があってローンの支払期間を短めに設定できるのなら、マンション価格が値崩れしている今は買うタイミングといえるでしょう。ただ、勤務先の先行きに不安があるのなら、数千万円ものローンを組むのは賢明ではありません」

 また、「不動産業者は『今を逃すな』とセールスするが、地価が下落しつつあるため、2年後をめどに登場する新築物件の価格は、現在発売中の物件より20%程度安くなるでしょう。つまり、今の値引きマンションの価格とそう変わらなくなるはずなので、個人的には買い急ぐ必要はないと思っています」という。

 フトコロ具合をみて、ローン返済を短めに設定できるなら今が買い。そうでないなら、2年後の購入を目指し、購入資金などの準備を進める――ということのようだ。

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